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前場に注目すべき3つのポイント〜需給悪化懸念のなか、高ROE銘柄に関心が向かうか

注目トピックス 市況・概況

7日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:需給悪化懸念が台頭、日経平均は13週線ラインでの踏ん張り処
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し
■前場の注目材料:JPX日経400構成銘柄の銘柄入れ替え発表予定で高ROE銘柄に関心が向かうか

■需給悪化懸念が台頭、日経平均は13週線ラインでの踏ん張り処

☆日経225想定レンジ:上限15150円-下限15000円

7日の東京市場は不安定な相場展開になりそうだ。6日の米国市場では、直近に売られていた金融などに買い戻しの動きが広がり、NYダウ、ナスダックともに上昇した。しかし、地政学リスクの高まりを受けて戻りは鈍く、シカゴ日経225先物清算値については、大阪比60円安の15080円と15100円を下回っている。また、為替市場では円相場が1ドル102円15銭辺りと円高に振れていることも嫌気されそうである。

日経平均は前日までの調整で支持線として意識される一目均衡表の雲上限まで下げており、いったんはリバウンドが意識されるところであった。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せすることによってこれを割り込む可能性があり、調整ムードが一段と高まりそうである。13週線が15060円辺りに位置しており、ここでは踏ん張りをみせたいところであろう。

とはいえ、ソフトバンク<9984>がトレンドを悪化させているほか、ミクシィ<2121>など中小型の主力処が本格的な調整ムードが高まっており、目先的な需給悪化懸念が台頭してきている。個別では決算評価の流れはみられているが、相場全体のリバウンド機運は高まりづらいだろう。お盆休みが意識されるなか、中核的な銘柄やテーマなどが出てこないと、夏枯れ相場の見方にもつながりそうである。

また、7、8日には日本銀行が政策委員会・金融政策決定会合を開く。現状維持は想定内ながら、ここにきての弱いトレンドにより、改めて売り仕掛けの材料にもなりやすい。そのほか、本日はJPX日経400構成銘柄の銘柄入れ替えが発表される予定である。年金資金流入や高ROE銘柄への関心が集まる展開に期待したいところだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り540万株、買い500万株、差し引き40万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月31日(木):55万株の買い越し
8月1日(金):430万株の売り越し
8月4日(月):30万株の売り越し
8月5日(火):130万株の買い越し
8月6日(水):10万株の買い越し

■前場の注目材料

・3メガ銀など、北米シェールガス事業に1兆円融資
・三井不<8801>、4-6月期営業利益は339億円とコンセンサスを上回る
・JPX日経400構成銘柄の銘柄入れ替え発表予定で高ROE銘柄に関心が向かうか

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
08:50 7月日銀対政府取引

<海外>

10:30 豪・7月失業率(予想:6.0%、6月:6.0%)
10:30 豪・7月雇用者数増減(予想:+1.32万人、6月:+1.59万人)



<KO>

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