前場に注目すべき3つのポイント〜日経平均は15000円を巡る攻防へ
[14/08/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
8日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日経平均は15000円の攻防、株価重視のアベノミクスが下支え
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
■前場の注目材料:かんぽ生命、国内株式への投資拡大
■日経平均は15000円の攻防、株価重視のアベノミクスが下支え
☆日経225想定レンジ:上限15150円-下限14950円
8日の東京市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、ウクライナ情勢を巡るロシアと西欧諸国の対立や、イラク情勢の悪化を嫌気して下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の15010円となり、これにサヤ寄せする格好からのギャップ・ダウンでのスタートとなる。
そのため、インデックスに絡んだ売りが先行することにより、幅広い銘柄が下落して始まることになりそうだ。オプションSQに絡んだ商いが加わるほか、底打ちを見極めたいとするムードから押し目買いも期待しづらく、下げ幅が広がる可能性もある。
ただし、日経平均は2ヶ月ぶりに節目の15000円割れが意識される一方で、政策期待などを背景に押し目拾いの好機となることも考えられる。7日の日経平均は6営業日ぶりに反発となったが、そのキッカケになったのが、14時にロイターが伝えた“年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)日本株運用比率、20%超で調整”との報道だった。政府によるリップサービスで動意付いた格好だが、株価を重要視しているアベノミクスでは、下げさせない、といったところか。
また、日銀の金融政策決定会合次第では、ボトム形成につながる可能性も期待される。日銀会合では、現状維持がコンセンサスである。この状況の中、ETF・REITの買入れ枠増額など、何かしらの発表があれば、市場はポジティブ視することになろう。地政学リスクについては、安全圏の日本に資金がシフトしやすいといったポジティブな見解につながる可能性もありそうだ。
物色の流れとしては内需系にシフトしやすいところか。また、昨夕にJPX日経インデックス400について、構成銘柄の定期入替が発表された。今回の定期入替では、合計31銘柄が入替の対象となっている。リバランスのインパクトは大きくないとの見方であるが、GPIFへの思惑も根強く、対象銘柄への物色が意識されよう。
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り630万株、買い640万株、差し引き10万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月1日(金):430万株の売り越し
8月4日(月):30万株の売り越し
8月5日(火):130万株の買い越し
8月6日(水):10万株の買い越し
8月7日(木):40万株の売り越し
■前場の注目材料
・かんぽ生命、国内株式への投資拡大
・中国当局、トヨタ自<7203>のレクサスも独禁法調査
・富士フイルム<4901>のインフル薬、エボラ熱治療薬の候補に
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:50 6月経常収支(予想:-3256億円、5月:+5228億円)
09:00 日本銀行金融政策決定会合(2日目)
<海外>
11:00 中・7月貿易収支(予想:+274億ドル、6月:+315.6億ドル)
11:00 中・7月輸出(前年比予想:+7.0%、6月:+7.2%)
11:00 中・7月輸入(前年比予想:+2.6%、6月:+5.5%)
<KO>