19日の米国市場ダイジェスト:ダウは80ドル高、ウクライナ・ロシア首脳会談への期待が高まる
[14/08/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは80ドル高、ウクライナ・ロシア首脳会談への期待が高まる
NYダウ ナスダック
終値 :16919.59 終値 :4527.51
前日比:+80.85 前日比:+19.20
始値 :16839.06 始値 :4514.26
高値 :16929.13 高値 :4528.91
安値 :16839.06 安値 :4513.92
19日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は80.85ドル高の16919.59、ナスダックは19.20ポイント高の4527.51で取引を終了した。26日にロシアとウクライナが首脳会談を行う見通しとなったことが好感され買いが先行。7月住宅着工件数が予想を上回ったほか、7月消費者物価指数も予想に一致しインフレが適度に抑制されているとの見方から終日堅調推移となり、ナスダック総合指数は14年ぶりの高値を付けた。一方、原油価格は7ヶ月ぶりの安値を更新。セクター別では、小売や公益事業が上昇する一方、電気通信サービスやメディアが下落した。
携帯端末メーカーのアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーの買い推奨を受け節目となる100ドルを突破、終値ベースで株式分割前の過去最高値を更新した。好調な住宅着工件数を受け、レナー(LEN)など住宅メーカー各社も堅調推移となった。ホームセンターのホームデポ(HD)やディスカウントストアのTJX(TJX)は予想を上回る決算を発表して堅調推移となった。一方で、携帯電話キャリアのスプリント(S)は、格安の通信プランを発表したものの利益率低下への懸念から売られた。
検索大手のグーグル(GOOGL)が19日で株式上場から10年を迎えた。同期間にグーグルの株価は株式分割調整後でIPO価格から1294%の上昇となっており、S&P500構成銘柄でこれを上回るのは僅かに10社にとどまっている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は102円91銭、米7月住宅着工件数の予想上振れを好感
ドル・円は102円63銭から102円94銭まで上昇し102円91銭で引けた。予想を上振れた米国の7月住宅着工件数を好感したドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.3357ドルから1.3313ドルまで下落し1.3320ドルで引けた。良好な米国の住宅指標を好感したドル買い、6月ユーロ圏経常収支(季節調整済)で黒字幅が2013年1月来の水準に縮小したことやウクライナ情勢への警戒感を受けたユーロ売りが継続した。ユーロ・円は、137円17銭まで上昇後、136円82銭へ反落。
ポンド・ドルは、1.6644ドルから1.6612ドルへ下落した。インフレの低下を受けて早期利上げ観測を受けたポンド買いが後退。ドル・スイスは、0.9061フランへ下落後、0.9094フランへ上昇した。
■NY原油:続落で94.48ドル、ロシア産原油の供給懸念後退などが重し
NY原油は続落(NYMEX原油9月限終値:94.48 ↓1.93)。96.87ドルから一時94.27ドルまで下落した。「20日が最終取引となる9月限を売って、割安な他の先物限月に乗り換える」といった技術的な動きに圧迫されたもようで、引け間際まで売りが続いた。
また、ウクライナ、ロシア、欧州連合(EU)が、ウクライナ東部情勢やエネルギー安全保障をめぐり、26日に首脳会談を行うことが明らかとなり、ロシア産原油の供給懸念がさらに後退したことも、相場の重しになったとみられる。
なお、21日から取引の中心になる10月限の19日値動きは、高値が94.10ドル、安値が92.62ドルで、引けは92.86ドル(前日比0.89ドル安)であった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 15.45ドル ±0.00ドル(±0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.53ドル -0.08ドル(-0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)173.96ドル -0.59ドル(-0.34%)
インテル(INTC) 34.34ドル -0.07ドル(-0.20%)
アップル(AAPL) 100.53ドル +1.37ドル(+1.38%)
グーグル(GOOG) 586.86ドル +4.70ドル(+0.81%)
フェイスブック(FB) 75.29ドル +0.70ドル(+0.94%)
キャタピラー(CAT) 107.30ドル +0.32ドル(+0.30%)
アルコア(AA) 16.43ドル +0.11ドル(+0.67%)
ウォルマート(WMT) 74.88ドル +0.39ドル(+0.52%)
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