欧米為替見通し:米国のGDP改定値と新規失業保険申請件数改定値に要注目
[14/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日28日の欧米市場のドル・円は、米国4-6月期の国内総生産(GDP)改定値と新規失業保険申請件数の前回分の改定値を見極める展開となる。
ドル・円は、8月末に向けたドル売り優勢の地合い、週末の米国市場のロングウィークエンドに向けて、買い持ちポジションの手仕舞いで上げ渋る展開が予想される。
米国の4-6月期の国内総生産(GDP)の改定値は、前期比年率+3.9%と予想されており、速報値の+4.0%からの下方修正が見込まれている。最低予想は+3.5%、最高予想は+4.3%となっており、ポジティブ・サプライズならば、ドル買い、ネガティブ・サプライズならばドル売りとなる。
米国の新規失業保険申請件数では、米国の8月の雇用統計の調査対象週(8月12日)となる、前回分(29.8万件)と失業保険継続受給者数(予想:251万件)を見極めることになる。
前回分が下方修正され、失業保険継続受給者数が予想を下回る250万件割れとなった場合、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げまでの「かなりの期間」との文言が削除されるのではないか、との思惑が強まることになる。
また、明日発表されるユーロ圏の8月のインフレ率を見極める意味で、最大の経済圏であるドイツの8月のインフレ率(前年比予想:+0.8%)に注目することになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・8月景況感(予想:101.5、7月:102.2)
18:00 ユーロ圏・8月業況判断指数(予想:0.10、7月:0.17)
21:00 独・8月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.8%、7月:+0.8%)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:30万件、前回:29.8万件)
21:30 米・4-6月期国内総生産改定値(前期比年率予想:+3.9%、速報値:+ 4.0%)
23:00 米・7月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、6月:-1.1%)
02:00 米財務省7年債入札(290億ドル)
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