アベノミクス第2幕に対する期待が高まる展開に【クロージング】
[14/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の日経平均は小幅続落となり、35.27円安の15424.59円(出来高概算20億5000万株)で取引を終えた。ウクライナ大統領が、「ロシア部隊が領内に侵入」と緊急声明を発表し、一気にウクライナ情勢が緊迫する状況になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の15405円となるなか、売り先行のスタートに。また、米国ではレイバーデーの祝日による3連休を控えており、海外勢による資金流入も細っている。参加者が限られる中、先物主導で一時15356.00円と15400円を割り込む局面をみせた。
ただ、9月3日の内閣改造を控えるなか、安倍首相と石破幹事長との決裂が懸念されていたが、会談後に石破氏は「トップの決定に従うのは当然のことだ」と、入閣を受諾する考えを示唆したことで改めて政策期待が高まる格好に。日経平均はソフトバンク<9984>の強い値動きもあって、下げ幅を縮める格好となり、大引けでは支持線として意識されている25日線を上回っている。
物色はインデックスに絡んだ商いのほかは、個人主体による材料株物色が中心となり、後場には古河電池<6937>がストップ高になると、他の電池関連などへ物色が波及する局面もみられていた。来週は内閣改造と党役員人事が発表される。サプライズは期待しづらいところだが、ウクライナ情勢など外部環境が不透明な中、アベノミクス第2幕に対する期待が高まる展開になりそうだ。
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