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後場に注目すべき3つのポイント〜利益確定売りが上値抑制、米雇用統計待ちに

注目トピックス 市況・概況

5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・円安メリットや自動運転などか
・ドル・円は105円35銭付近、米国8月雇用統計への警戒感で上げ渋る展開
・短期資金による材料株物色は目立たず、中小型株にも資金が向かいづらい

■円安メリットや自動運転などか

日経平均は小幅に反発。26.30円高の15702.48円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。欧州中銀(ECB)の利下げ決定を受けて円相場が1ドル105円台を回復。その後も円安基調が強まるなか、輸出関連などを中心に幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、日経平均は寄り付きに付けた15792.64円が高値となり、その後はこう着感の強い相場展開に。また、朝方に1ドル105円70銭辺りまで円安が進んだ円相場だが、その後、麻生財務相による「急激な上下は望ましくない」との発言もあり、1ドル105円30銭辺りと円安が一服。日経平均についても、じりじりと上げ幅を縮める展開になった。

東証1部の騰落銘柄は、まちまちながら、若干値下がり銘柄が上回っている。規模別指数では大型、小型株指数は下げに転じており、中型株指数のみがプラス。セクターでは、ガラス土石、輸送用機器、ゴム製品、保険、電気機器などが堅調。一方で、鉱業、空運、その他金融、陸運、不動産、その他製品、医薬品、銀行などが小安い。 ウクライナ政府と親ロシア派が5日に開かれる同国情勢をめぐる会合を見極めたいほか米雇用統計の発表を控え、積極的には参加しづらいところであろう。麻生財務相の発言なども利食いに向かわせる要因になったようである。

もっとも、週末要因から買い一巡後のこう着は想定内であり、値動きの良い銘柄などへの短期的な値幅取り狙いにとどまりそうである。ミクシィ<2121>、サイバダイン<7779>なども冴えない値動きのため、中小型株へもシフトしづらいところである。インフラ関連となる建設もやや利食い優勢の状況であり、手掛けづらさが窺える。

一方で、セクターをみるとガラス土石、輸送用機器、ゴム製品といった輸出関連がしっかりである。テーマ性を入れ込むと、円安メリットや自動運転などになりそうだ。

■ドル・円は105円35銭付近、米国8月雇用統計への警戒感で上げ渋る展開

ドル・円は105円35銭付近で推移。ドル・円は、米国8月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.2922ドルから1.2945ドルで推移。ウクライナ紛争を巡るミンスク協議への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、136円60銭から136円17銭まで軟調推移。

12時15分時点のドル・円は105円35銭、ユーロ・円は136円26銭、ポンド・円は171円80銭、豪ドル・円は98円39銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・米国8月雇用統計を控え、買い一巡後の日経平均は利食いで上げ幅縮小
・短期資金による材料株物色は目立たず、中小型株にも資金が向かいづらい
・後場も米国8月雇用統計待ちの展開へ、全体的に見送りムードに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 9月日銀金融経済月報
14:00 7月景気動向指数(予想:先行指数107.1、一致指数110.1、6月105.9/109.7)

<海外>

15:00 独・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、6月:+0.3%)



<KO>

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