機関投資家セミナー開催で商いは膨らみづらいところ【クロージング】
[14/09/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
9日の日経平均は続伸となり、44.04円高の15749.15円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。8日の米国市場は高安まちまちだったが、円相場が1ドル106円台に乗せる中、輸出関連に買いが向かう流れに。ただし、15800円には届かず、寄り付きで15795.82円を付けた後は、日中値幅60円程度の狭いレンジ取引となっている。
セクターではソフトバンク<9984>が引き続きアリババ上場を控えて含み益を手掛かりに続伸しており、情報通信が上昇率トップ。保険、ゴム製品、海運、輸送用機器、機械などがしっかり。半面、不動産、鉱業、ガラス土石、サービスなどが冴えない。東証1部の値下がり数は1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、ソフトバンクに支えられた格好だった。
引き続き週末の先物オプションSQを控えていることで、積極的な売買は手控えられやすい。特に、SQ後の日経平均は下げる局面が続いているため、SQ通過後の押し目を狙うスタンスにもなりやすい。また、メリルリンチの大規模セミナー開催に伴う機関投資家の市場参加減少により、商いも膨らみづらい状況である。
そのため、円相場が1ドル106円台に乗せる円安基調の中での動きの鈍さについては、それ程警戒する必要はないと考えられる。個人主体による材料株物色が中心になりやすいだろうが、押し目拾いのスタンスは意識しておきたいところであろう。
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