欧米為替見通し:ドル高要因?、孫ソフトバンク社長と債券王グロース氏
[14/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日29日の欧米市場のドル・円は、米国の8月のコアPCE価格指数(米国連邦準備理事会がインフレ指標として注視)を見極めつつ、月末を控えた閑散取引の中での110円の攻防に警戒する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、中期目標値は、「斜行三角形」から124円14銭、短期目標値は、エリオット波動分析から112円85銭が点灯している。
ファンダメンタル分析でも、日米の金融政策の乖離、「インバージョン規制」などによる年末に向けた米国企業の資金還流、G-20声明での円安黙認観測などを受けて、続伸が予想されている。
ドル・円の110円水準は、パワー・リバース・デュアルカレンシー債などの仕組み債絡みのトリガー(ドル買い水準)が控えていると警戒され、本邦機関投資家などの円買いヘッジポジションの手仕舞い(ドル買い・円売り)を誘発する水準でもある。
債券王「ビル・グロース氏」の電撃移籍は、ピムコのドル・キャリートレードの手仕舞いを加速させることで、ドル買い要因となっている。
孫ソフトバンク社長による米国のドリームワークス・アニメーションに対する買収提案(約34億ドル)は、安倍トレード(日本株買い・円売り)第1幕の幕開け時の、米国第3位の携帯電話会社「スプリント・ネクステル」の約200億ドルでの買収を連想させることで、安倍トレード第2幕の幕開け期待を高めている。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・9月業況判断指数(予想:+0.10、8月:+0.16)
18:30 南ア・4-6月期非農業部門雇用者数(前期比予想:-0.1%、1-3月期:+0.1%)
21:00 独・9月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.8%、8月:+0.8%)
21:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁がCNBCTV出演
21:30 米・8月個人所得(前月比予想:+0.3%、7月:+0.2%)
21:30 米・8月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.4%、7月:-0.1%)
21:30 米・8月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.4%、7月:+1.5%)
23:00 米・8月中古住宅販売成約指数(前月比予想:-0.5%、7月:+3.3%)
23:30 米・9月ダラス連銀製造業活動指数(予想:10.0、8月:7.1)
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