9月30日の米国市場ダイジェスト:ダウは28ドル安、ドル高進行や香港情勢への警戒感で上値が重い
[14/10/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは28ドル安、ドル高進行や香港情勢への警戒感で上値の重い展開
NYダウ ナスダック
終値 :17042.90 終値 :4493.39
前日比:-28.32 前日比:-12.46
始値 :17070.45 始値 :4512.64
高値 :17145.10 高値 :4522.06
安値 :17017.11 安値 :4483.91
9月30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は28.32ドル安の17042.90、ナスダックは12.46ポイント安の4493.39で取引を終了した。朝方は小幅上昇して始まったものの、ユーロ圏の消費者物価指数の伸びが鈍化し、欧州中銀(ECB)の追加緩和観測を背景にドル高が進行したことが嫌気された。また、引き続き香港の民主化デモへの警戒感も強く上値の重い展開となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やソフトウェア・サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品やエネルギーが下落した。
ネットオークションのイーベイ(EBAY)は、決済サービスのペイパル事業を来年下半期に分離(スピンオフ)する方針を発表して急騰。不動産情報サイトのムーブ(MOVE)は、メディア大手のニューズ(NWSA)による買収に合意し急騰。一方でドラッグストアのウォルグリーン(WAG)は、概ね予想に一致する決算を発表したものの、英アライアンス・ブーツ社のオプション行使に伴い赤字となったことで下落。自動車のフォード(F)は、前日の業績下方修正が嫌気され続落となった。
9月30日に終了した7-9月期は、S&P500指数は0.6%の小幅上昇となったものの、小型株で構成されるラッセル2000指数は7.6%の下落、原油価格は13%の大幅下落となった。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は109円64銭、米系企業のリパトリなどでドル買い優勢
ドル・円は109円86銭まで上昇後、109円50銭へ反落し109円64銭で引けた。米系企業の四半期末のリパトリ(外貨建て資産売却・ドル買い)、米国債券利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後発表された米国経済指標が予想を下振れたため、ドル売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.2577ドルから1.2635ドルへ上昇し1.2631ドルで引けた。EC統計局(ユーロスタット)が本日発表済の9月コア消費者物価指数(CPI)を上方修正するとの思惑、ロンドンフィキシング絡みのユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、138円08銭から138円59銭へ上昇した。「ロシアが資本規制導入を検討する」との報道を当局が否定したためリスク回避の円買いが後退。ポンド・ドルは、1.6171ドルから1.6230ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9591フランから0.9546フランへ下落した。
■NY原油:反落で91.16ドル、四半期末の持ち高調整主導の見方
NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:91.16 ↓3.41)。94.85ドルから一時90.86ドルまで下落した。通常取引でほぼ4ドルもの下落となったが、四半期末に絡む持ち高調整の動きなどが主導したとの見方。ここのところ上昇が続いていたガソリンでも10月限が取引最終となったことで、売り戻しの動きが広がり、原油相場にも下押し圧力となったもよう。
さらに、この日発表されたユーロ圏の9月消費者物価指数速報値の低下で、ユーロ安・ドル高傾向が一段と進んだこと。また、日本時間1日夜に米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)の発表を控えていることなどが、相場の重石になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.05ドル +0.04ドル(+0.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.57ドル +0.07ドル(+0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.57ドル -0.26ドル(-0.14%)
インテル(INTC) 34.82ドル -0.08ドル(-0.23%)
アップル(AAPL) 100.75ドル +0.64ドル(+0.64%)
グーグル(GOOG) 577.36ドル +1.00ドル(+0.17%)
フェイスブック(FB) 79.04ドル +0.04ドル(+0.05%)
キャタピラー(CAT) 99.03ドル -0.80ドル(-0.80%)
アルコア(AA) 16.09ドル +0.16ドル(+1.00%)
ウォルマート(WMT) 76.47ドル +0.39ドル(+0.51%)
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