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いったんは調整一巡感が意識されやすいところ【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

3日の日経平均は小幅反発となり、46.66円高の15708.65円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えた。後場半ばには一時15559.07円まで下げ幅を拡大させる局面もみられたが、その後は下げ渋りをみせるなか、本日の高値で取引を終えた。日銀の黒田東彦総裁が午後の衆議院予算委員会に出席しており、発言内容を受けて円相場が強含みとなり、辛うじて反発となったようだ。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超え、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇となったが、大型株指数の鈍さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、富士フイルム<4901>が堅調。一方で、ソフトバンク<9984>のほか、ハイテク、自動車、不動産の一角の弱さが目立った。

日経平均は13週線までの調整を完了し、一先ずいったんは調整一巡感が意識されやすいところ。今晩の米雇用統計が通過することで、アク抜けにつながるかが注目されそうだ。香港の民主派デモの行方や欧州経済の不透明感、さらに米国内でのエボラ患者の動向などを見極めたいところであり、明確なボトム形成にはもうしばらく時間を要しよう。

来週は金融政策決定会合が開催されるほか、FOMC議事録の公表、ECBのドラギ総裁講演、G20など、各国の金融政策が相場の変動要因になりそうだ。その他、イベントとしては、ノーベル賞の発表があり、バイオ関連や書籍関連などに関心が集まるか注目される。



<KO>

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