16日の米国市場ダイジェスト:ダウは24ドル安、経済指標の改善などで下げ幅縮小
[14/10/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは24ドル安、経済指標の改善などで下げ幅縮小
NYダウ ナスダック
終値 :16117.24 終値 :4217.39
前日比:-24.50 前日比:+2.07
始値 :16137.14 始値 :4133.25
高値 :16211.12 高値 :4246.01
安値 :15935.22 安値 :4131.65
16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は24.50ドル安の16117.24、ナスダックは2.07ポイント高の4217.39で取引を終了した。前日までのリスク回避の動きが継続し朝方は売りが先行。欧州株式相場が軟調推移となったことも嫌気された。しかし、週間新規失業保険申請数や9月鉱工業生産は共に改善を示す内容となったことや、一部企業決算が好感され、午後にかけて緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇する一方で食品・生活必需品小売やソフトウェア・サービスが下落した。
動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、契約者数の純増数が会社ガイダンスを下回るなど冴えない決算を発表して急落。投資銀行のゴールドマン・サックス(GS)は予想を上回る決算を発表したものの、売りに押された。携帯端末のアップル(AAPL)は、新型iPadや20日からの決済サービスApple Payの開始を発表したものの軟調推移。製薬のアブビー(ABBV)は、英シャイア(SHPG)の買収に関して株主に対して反対票を投じることを勧め続落。一方で好決算を発表したデルタ航空(DAL)が堅調推移となった。
マーケット終了後に検索大手のグーグル(GOOGL)が発表した決算は売上高及び一株利益ともアナリスト予想を下回り、時間外取引で下落して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は106円32銭、株式相場の回復に連れて円買いが後退
ドル・円は105円63銭から106円45銭へ上昇し106円32銭で引けた。米国の新規失業保険申請件数が14年ぶりの低水準に減少したことや米9月鉱工業生産指数が2010年5月来で最大の伸びを示したことを背景に債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃。また、ブラード・セントルイス連銀総裁が量的緩和第3弾(QE3)の終了先送りを検討するよう提案したため株式相場の回復に連れて円買いが後退した。
ユーロ・ドルは、1.2733ドルから1.2840ドルまで上昇し1.2810ドルで引けた。ユーロクロス絡みの買いが優勢となった。ユーロ・円は、株式相場の回復に連れ134円73銭から136円28銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5979ドルから1.6079ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9478フランから0.9405フランへ下落した。
■NY原油:反発で82.70ドル、ガソリン在庫の大幅減をきっかけに買い先行
NY原油は反発(NYMEX原油11月限終値:82.70 ↑0.92)。時間外取引(NY朝方)で一時79.78ドルまで下落していたが、NY通常取引では80.25ドルから84.83ドルまで上昇した。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)では、国内全体の原油在庫が予想を大きく超える増加であった。しかし、ガソリン在庫が予想以上の減少だったことが注目され、ガソリン相場が買われる動きに、原油も連れるかたちになったとのこと。
その後、NY午後1時前ころからオプション満期に絡んだといわれる原油の買いが目立ち始めたとされ、ストップ・ロスの買いも巻き込んで急速に上げる展開になったもよう。買いが落ち着いた後は、83ドル前後での推移が続いた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.08ドル +0.32ドル(+2.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.53ドル -0.08ドル(-0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)172.58ドル -4.66ドル(-2.63%)
インテル(INTC) 30.85ドル -0.42ドル(-1.36%)
アップル(AAPL) 96.26ドル -1.28ドル(-1.31%)
グーグル(GOOG) 524.51ドル -5.52ドル(-1.04%)
フェイスブック(FB) 72.63ドル -0.58ドル(-0.79%)
キャタピラー(CAT) 93.24ドル +1.35ドル(+1.47%)
アルコア(AA) 14.60ドル +0.10ドル(+0.69%)
ウォルマート(WMT) 73.82ドル -1.38ドル(-1.84%)
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