リバランスの反応警戒も日銀会合に若干の期待【クロージング】
[14/10/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は続伸となり、104.29円高の15658.20円(出来高概算27億9000万株)で取引を終えている。29日の米国市場は下落。連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り量的緩和の終了を決定し、声明文でも現行のゼロ金利は「相当期間」維持するとの文言が残された。しかしながら、労働市場の判断を上方修正したことが嫌気された格好。ただ、シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の15670円、円相場は1ドル108円台後半(その後1ドル109円台に)と円安に振れて推移するなか、買い先行の展開となった。
その後は15650円を挟んでのこう着が続く中、インデックスに絡んだ商いから一時15700円に乗せる局面をみせている。また、TOPIXのリバランス需給要因などから、東証1部の出来高は27億株に膨れ、売買代金は2.7兆円に増加している。ソフトバンク<9984>が上げ幅を拡大させる一方で、ファナック<6954>が弱い動きなど、リバランスの動きが顕著にみられた。
セクターでは、不動産、銀行、その他金融が1%超の上昇だった。日銀の金融政策決定会合の前日に見られがちな金融緩和メリットセクターが上位にみられる。メガバンクなどはリバランスの買いの影響もあり、明日は反動が出てくる可能性は意識しておきたい。もっとも、日銀会合については、現状維持とみられているが、安倍政権の政権運営への警戒感などを背景に、予想外のポジティブ・サプライズになる可能性を少し期待か。
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