日本株見通し:あとは日銀会合の結果待ち、16000円を意識させるか
[14/10/31]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
31日の東京市場は堅調なスタートになろう。30日の米国市場は、7-9月期GDP速報値が予想を上回ったほか、主要企業の好決算なども材料視され、NYダウは200ドルを超える上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の15785円、円相場は1ドル109円35銭辺りと円安に振れて推移しており、この流れを引き継ぐ格好から買いが先行しよう。
買い一巡後は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなり、こう着感が強まる可能性はある。また、前日のTOPIXリバランス需給による反動も警戒されるところ。さらに衆院予算委員会の集中審議で「政治とカネ」を巡っての論戦で、政権運営への警戒感なども重しになりそうだ。そのほか、米国の時間外ではシティグループが下方修正を発表していることも手掛けづらくさせる。
もっとも、金融政策決定会合については、通過することでアク抜けに。また、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、現金など短期資産を除く運用資産のうち、国内債券を現行の約6割から中長期的に35%に下げる一方、国内株式を25%に上げる見通しと報じられており、思惑買いにつながる。
週末要因から積極的な売買は手控えられる可能性はありそうだが、その分、指値状況の薄い中を先物主導によるインデックス売買でトレンドが強まりやすくなる。日銀会合でのサプライズが日経平均の16000円を意識させてくる展開に期待したいところ。
<FA>