ユーロ週間見通し:軟調推移か、通貨誘導政策を継続
[14/11/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ユーロ弱含み、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和観測で
先週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和導入の可能性、ウクライナ情勢の緊迫化を受けて、一時1.2394ドルまで下落したが、ユーロ圏の7-9月期域内総生産速報値が予想を上回ったことを好感したユーロ買いが強まり、1.25ドル台に反発した。
先週のユーロ・円は上昇。消費増税延期・衆院解散総選挙の可能性が高まったこと、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によるユーロ建て資産投資増額を受けて、円安・ユーロ高が進行し、ユーロは一時145円84銭まで上昇した。取引レンジはユーロ・ドル1.2395ドル-1.2546ドル、ユーロ・円142円09銭-145円84銭。
■ウクライナ情勢緊迫化とユーロ圏景況感悪化懸念で軟調推移か
今週のユーロ・ドルは、ウクライナ情勢が緊迫化しつつあること、ユーロ圏の11月製造業PMI悪化懸念、ドラギ欧州中銀総裁が量的緩和の導入を示唆し、ユーロ安誘導政策を継続していることで、やや弱含みに推移すると予想される。
今週のユーロ・円は、消費増税延期・衆院解散総選挙を受けて、対円レートは強含みに推移すると予想されるものの、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測、ウクライナ緊迫化への警戒感は残されており、大幅な上昇は期待できない。
主な発表予定は、17日(月):(ユーロ圏)9月貿易収支、18日(火):(ユーロ圏)11月ZEW調査、19日(水):(ユーロ圏)9月経常収支、20日(木):(ユーロ圏)11月製造業PMI、(ユーロ圏)11月サービス業PMI、(ユーロ圏)11月総合景気指数。
予想レンジはユーロ・円142円00銭-147円00銭/ユーロ・ドル1.2150ドル-1.2650ドル
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