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後場に注目すべき3つのポイント〜円安好感も短期的な過熱感が重しに

注目トピックス 市況・概況

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・物色は材料系の銘柄にシフトしやすく
・ドル・円は118円16銭付近、東京株式市場の一時マイナス転換などで上げ渋る
・ソフトバンク<9984>の弱含みが引き続き重し、ファーストリテ<9983>も下げに転じる

■物色は材料系の銘柄にシフトしやすく

日経平均は小幅に反発。3.51円高の17292.26円(出来高概算12億5000万株)で前場の取引を終えた。為替市場ではドル・円が1ドル118円台に乗せてくるなど、7年ぶりの円安水準になるなか、輸出関連などを中心に買いが先行した。しかし、買い一巡後はこう着感の強い相場展開となるなか、日経平均は寄り付きに付けた17407.69円が高値に。その後は中国PMIの低下が嫌気されたほか、昨日同様、ソフトバンク<9984>の弱い値動きなども重しになっている。

セクターでは繊維、水産農林、海運、ガラス土石、その他製品、食料品、輸送用機器などが堅調。一方で、不動産、その他金融、電力ガス、証券、パルプ紙、情報通信などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、若干ながら値上がり数が上回っている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しているが、大型株指数の鈍さが目立つ。

結果的には昨日同様、買い先行後はこう着感の強い相場展開となっている。また、日経平均の上昇率が0.02%、TOPIXが0.08%となり、日銀のETF買入れによる需給面でのサポートも期待しづらいところ。さらに輸出関連などが堅調ではあるが、ソフトバンク<9984>が引き続き弱い値動きをみせているため、押し目買いも入れづらい状況である。

物色は材料系の銘柄にシフトしやすく、岩谷産<8088>などの水素関連のほか、訪日観光客の増加を背景とした関連物色も意識されるところ。また、テックファーム<3625>など、足元で大きく調整していた材料株へのリバウンド狙いの商いが中心になりそうだ。

■ドル・円は118円16銭付近、東京株式市場の一時マイナス転換などで上げ渋る

ドル・円は118円16銭付近で推移。ドル・円は、118円26銭まで続伸したものの、東京株式市場が一時マイナス圏に転じていることで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.2531ドルから1.2552ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測から上げ渋る展開。ユーロ・円は、148円03銭から148円33銭で推移。

12時08分時点のドル・円は118円16銭、ユーロ・円は148円24銭、ポンド・円は185円26銭、豪ドル・円は101円74銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は一時マイナス転換、円安好感も短期的な過熱感による利食い売り
・ソフトバンク<9984>の弱含みが引き続き重し、ファーストリテ<9983>も下げに転じる
・テーマ物色のほか、材料株での短期値幅取り狙いが継続へ

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 11月金融経済月報(日本銀行)
14:00 10月全国スーパー売上高(前年比-1.0%)



<KO>

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