中小型もやや需給警戒、不安のないIPO銘柄に集中か【クロージング】
[14/11/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の日経平均は続落となり、135.08円安の17248.50円(出来高概算20億5000万株)で取引を終了した。利益確定の流れが強まっており、19日以来の17300円を割り込んでいる。米国は感謝祭の祝日に入ることで、海外勢のフローが限られており、こう着感の強い相場展開に。また、石油輸出国機構(OPEC)会合で減産を決定するかを見極めたいとの思惑なども手掛けづらくさせている。さらに、大引けでTOPIXのリバランス需給イベントとなるなか、リクルート<6098>が買われる一方、TOPIX全体を幅広く売って資金を捻出するとみられており、先物市場ではやや仕掛け的な売りも出ているようだった。
また、中小型株については、サイバーダイン<7779>が新株とユーロ円建転換社債型新株予約権付社債発行の発表受けて売りが先行する中、ミクシィ<2121>などへの換金売りなどに波及している。個別ではゲーム好調が伝えられたマーベラス<7844>や、野村によるカバレッジが伝えられたエニグモ<3665>が強い動きをみせるなど、材料の出た銘柄などに資金が集中する流れに。
米国市場が休場となるため、明日は一段とこう着感が強まりそうである。薄商いの中で先物主導で振らされる可能性はありそうだが、TOPIXイベントなどの需給イベントもないため、中小型株や材料系の銘柄による短期売買が中心になろう。また、ミクシィ<2121>など中小型の主力処が弱い動きをみせるなかで需給懸念が意識されてくる。そのため、需給懸念のないIPO銘柄に資金が集中しやすい状況でもあろう。来月に入ると日々IPOが出てくるため、勢いがあるうちは、初値買い妙味がありそうだ。
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