今日の為替市場ポイント:OPECによる減産見送り
[14/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
昨日27日のドル・円相場は、東京市場では117円75銭から117円24銭までやや軟調推移。欧米市場では117円88銭まで反発し、117円72銭で取引を終えた。
本日28日のドル・円は118円前後で推移か。ポジション調整的な円買いは一巡しつつあり、ドル・円は117円台後半で下げ渋る見込み。
石油輸出国機構(OPEC)は27日の総会で、減産措置を見送った。報道によると、ベネズエラは減産を呼びかけたもようだが、OPECは現行の日量3000万バレルの生産目標を維持することを決定した。
市場関係者の間では、OPECが減産を見送った理由として、米国の「シェールオイル」にOPECは対抗しているとの見方が指摘されている。OPEC加盟国の間では、米国のシェールオイルに対抗するには、減産よりも価格低下を放置した方が得策との考えが存在しているようだ。
また、一部では、減産見送りは主要な原油輸出国であるロシアに打撃を与えるための措置ではないか、との見方が出ている。原油価格の下落はロシアの通貨ルーブルの下落につながっているが、原油輸出国であるカナダ経済にも好ましくない影響を与えているとの声が聞かれている。また、原油価格の下落はインフレ鈍化の要因となるため、主要国の金融政策に一定の影響を及ぼすことが予想される。
<KO>