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前場に注目すべき3つのポイント〜個人主体の中小型株物色が主体に

注目トピックス 市況・概況

28日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:需給不安のない直近IPO銘柄中心か
■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ自<7203>、17年までに全車に衝突回避装置搭載

■需給不安のない直近IPO銘柄中心か

☆日経225想定レンジ:上限17350円-下限17200円

28日の東京市場はこう着感の強い相場展開になろう。27日の米国市場はサンクスギビング(感謝祭)で休場のため、海外投資家のフローは期待できず、商いは膨らみづらい。円相場は足元で1ドル117円台での推移と円安が一服しており、輸出関連への利益確定にもつながりやすい。

商いが膨らみづらいなか主力株への物色は限られ、個人主体による中小型株や材料系の銘柄への売買が中心になりやすいだろう。ただし、27日は大引けでTOPIXのリバランスが行われていた。リクルートHD<6098>に買い需要が発生する一方で、TOPIX全体を幅広く売って資金を捻出する動きもあったと考えられる。この需給イベントが通過したことから、下への動きはなさそうである。

また、ミクシィ<2121>など中小型の主力処が弱い動きをみせるなか、需給懸念が意識されてくる。そのため、需給懸念の少ない銘柄に資金が向かいやすく、その点ではIPO銘柄に資金が集中しやすい状況でもあろう。来月に入ると日々IPOが出てくるため、勢いがあるうちは、初値買い妙味がありそうだ。テーマ株としては、リニア、3Dプリンタ、植物工場、乳製品、ブレーキ関連などに注目か。

■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り620万株、買い850万株、差し引き230万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月20日(木):350万株の売り越し
11月21日(金):520万株の買い越し
11月25日(火):120万株の買い越し
11月26日(水):180万株の売り越し
11月27日(木):460万株の売り越し

■前場の注目材料

・トヨタグループ、ブレーキシステム事業統合へ
・OPECの原油減産見送り決定で原油価格が急落
・リニア、3Dプリンタ、ブレーキ関連などにテーマ物色が向かうか

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 10月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+2.9%、9月:+3.0%)
08:30 10月有効求人倍率(予想:1.09倍、9月:1.09倍)
08:30 10月完全失業率(予想:3.6%、9月:3.6%)
08:50 10月鉱工業生産速報(前月比予想:-0.6%、9月:+2.9%)



<KO>

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