NY株式:ダウは0.49ドル高、感謝祭明けで終日閑散取引に
[14/11/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は0.49ドル高の17828.24、ナスダックは4.31ポイント高の4791.63で取引を終了した。感謝祭(サンクスギビング)明けの金曜日で、株式相場も午後1時までの短縮取引となっており、終日閑散取引となった。石油輸出国機構(OPEC)総会で、原油の減産が見送られたことで原油先物価格は68ドル台まで大幅下落となり、エネルギー関連株に売りが広がった。一方で28日は、一年で最も大規模なセールが展開される「ブラックフライデー」となることから、小売各社が幅広く物色された。ダウ平均は僅かながら過去最高値を更新。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や自動車・自動車部品が上昇する一方、エネルギーや素材が下落した。
OPECの減産先送りを受け、エネルギー大手のエクソン(XOM)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)、石油サービスのハリバートン(HAL)などエネルギー関連各社が軒並み大幅下落となった。一方で、デルタ航空(DAL)やサウスウェスト航空(LUV)など燃料費低下の恩恵を受ける航空会社各社が上昇。家電小売のベストバイ(BBY)は、同社のウェブサイトに顧客のアクセスが殺到したことが好感され上昇。ディスカウントストアのウォルマート(WMT)や百貨店のメーシーズ(M)など小売各社も年末商戦への期待感から堅調推移となった。
原油減産の目処が立たない中、原油価格がどの水準で安定するかが当面の投資家の関心事項となりそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
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