8日の米国市場ダイジェスト:ダウは106ドル安、原油相場の一段安でエネルギー関連に売り
[14/12/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは106ドル安、原油相場の一段安でエネルギー関連に売り
NYダウ ナスダック
終値 :17852.48 終値 :4740.69
前日比:-106.31 前日比:-40.06
始値 :17954.94 始値 :4769.76
高値 :17960.56 高値 :4793.24
安値 :17804.28 安値 :4722.91
8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は106.31ドル安の17852.48、ナスダックは40.06ポイント安の4740.69で取引を終了した。独10月鉱工業生産指数が市場予想を下回り、軟調推移となった欧州株を受けて、下落してスタート。先週末に約5年ぶりの安値を更新して取引を終えた原油相場が一段安となったことでエネルギー関連株が売られ、下げ幅を広げる展開となった。また、11月労働市場情勢指数が前月を下回ったことも嫌気された。セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方、エネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
ファストフード大手のマクドナルド(MCD)は、11月の世界既存店売上高が予想を下回ったことで下落。金融大手のクレディスイス(CS)は、ヘッジファンド向けサービス業務の縮小を検討しているとの報道を受けて軟調推移。リゾート施設運営のベイル・リゾーツ(MTN)は新たなスキー場の建設を計画しているものの、四半期決算が予想ほど改善しなかったことで売られた。一方、バイオ医薬品会社のキュービスト・ファーマシューティカルズ(CBST)は、製薬大手メルク(MRK)による買収が発表されて大幅高となった。
NY原油先物価格は1バレル63ドル台まで下落。連日の原油安によってエクソンモービルや英BGグループなど大手が絡んだM&A(合併・買収)の噂が一部で出始めているもよう。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は120円50銭、米11月労働市場情勢指数を受けてドル買いが後退
ドル・円は121円12銭から120円21銭まで下落し120円50銭で引けた。米国の11月労働市場情勢指数の上昇幅が鈍化したことを受けて早期の利上げ観測を受けたドル買いが後退した。
ユーロ・ドルは、1.2249ドルから1.2343ドルまで上昇し1.2320ドルで引けた。国際決済銀行(BIS)がドル高による新興国市場へのリスクを警告したこと、米国の雇用指標を受けた米国債利回りの低下に伴うドル売りが再燃。
ユーロ・円は、148円19銭まで下落後、148円81銭まで反発した。根強い欧州中央銀行(ECB)による量的緩和(QE)導入観測を受けたユーロ売りに下落後、株式相場の回復に連れてリスク回避の円買いが後退し反発。
ポンド・ドルは、1.5610ドルから1.5679ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9816フランから0.9742フランまで下落した。
[経済指標]
・米・11月労働市場情勢指数:2.9(10月:3.9←4.0)
■NY原油:続落で63.05ドル、価格見通し引き下げや株安で売り先行
NY原油は続落(NYMEX原油1月限終値:63.05 ↓2.79)。64.76ドルから一時62.78ドルまで下落した。クウェート国営石油会社の幹部が8日、「石油価格は今後6-7カ月の間、1バレル65ドル辺りにとどまる可能性がある」との見通しを示したことが、売りのきっかけになったとの見方。
また、先週末にモルガン・スタンレーやBNPパリバなどの金融機関が、来年の原油相場見通しを引き下げたこと。8日発表の日本の7-9月期GDP2次速報の下方修正や、中国の11月輸出入の鈍化が懸念され、欧米で株安が進んだことも、売り材料になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.66ドル -0.02ドル(-0.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.00ドル +0.76ドル(+2.04%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.62ドル +1.17ドル(+0.60%)
インテル(INTC) 37.20ドル -0.47ドル(-1.25%)
アップル(AAPL) 112.40ドル -2.60ドル(-2.26%)
グーグル(GOOG) 526.98ドル +1.72ドル(+0.33%)
フェイスブック(FB) 76.52ドル +0.16ドル(+0.21%)
キャタピラー(CAT) 95.25ドル -3.53ドル(-3.57%)
アルコア(AA) 16.29ドル -0.66ドル(-3.89%)
ウォルマート(WMT) 84.23ドル +0.11ドル(+0.13%)
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