NY株式:ダウは63ドル高、強い小売売上高を好感
[14/12/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は63.19ドル高の17596.34、ナスダックは24.14ポイント高の4708.16で取引を終了した。11月の米小売売上高が8カ月ぶりの高い伸びを記録したことや、週間新規失業保険申請件数が予想を下回ったことが好感された、終日堅調に推移したものの、NY原油先物価格が続落し、約5年ぶりに60ドルを割り込んだため、引けにかけては伸び悩む展開となった。セクター別では不動産を除いて全面高となり、生活必需品小売や運輸の上昇が目立った。
航空大手のデルタ航空(DAL)が、原油安による来年度の収益期待から上昇。アパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)は、四半期決算内容が好感され買われた。事務用品小売りのステープルズ(SPLS)と同社による買収で合意している同業オフィスデポ(ODP)は、ヘッジファンドによる株式買い増しが伝えられ、両社とも急伸した。一方、家電量販のラジオシャック(RSH)は、冴えない決算が嫌気されて軟調推移となった。
NY原油先物市場は続落し、2009年7月以来初めて1バレル60ドルを割りこんだ。原油価格が下がり続ければ、インフレ期待が後退し、連銀による来年の利上げ決定を遅らせる要因になるとの見方もある。
(Horiko Capital Management LLC)
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