NY株式:ダウは99ドル安、冴えない経済指標や原油安を嫌気
[14/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
15日の米国株式相場は続落。ダウ平均は99.99ドル安の17180.84、ナスダックは48.44ポイント安の4605.16で取引を終了した。前週の大幅安を受けた値ごろ感からの買いや、11月鉱工業生産指数が高い伸びを記録したことで朝方は強含んだものの、その後、反落となった。住宅関連指標の中でも先行性を持つ住宅市場指数の12月分が予想外に悪化したほか、原油安に歯止めがかからず、石油に依存しているロシアの通貨や株式が大幅下落し、信用不安が高まったことが嫌気された。セクター別では、商業・専門サービスや小売りが上昇する一方で自動車・自動車部品や消費者サービスが下落した。
自動車大手のフォード・モーター(F)が、一部アナリストの投資判断引き下げを受け、下落した。不動産投資信託会社のアメリカン・リアルティ・キャピタルプロパティーズ(ARCP)は、最高経営責任者を含む複数の経営幹部が退任することが明らかになり、大幅下落。ソフトウェア大手のマイクロソフト(MSFT)は、同社の検索エンジンが交流サイト最大手フェイスブック(FB)のサイトから外されたことを受けて軟調推移となった。一方、ペット用品小売りのペットスマート(PETM)は、BCパートナーズ・グループへの身売りで合意し、買いが膨らんだ。
NY原油先物価格は、1バレル55ドル台まで続落し、約5年半ぶりの安値を更新した。中国の景気先行き不安、ギリシャの大統領選、原油安などを受け、世界的にリスク回避の動きが広がる中、今週は16-17日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、連銀が利上げを急ぐのかどうかが最大の焦点となりそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
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