欧米為替見通し:原油価格とニューヨーク株式市場の動向に注目へ
[14/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日16日の欧米市場のドル・円は、ユーロ圏と米国の経済指標、ニューヨーク株式市場の動向、原油価格の動向に注目する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析は、天井圏での反落を示唆する3手連続陰線「三羽烏」が出現した後、陰線新安値4手を数えており、本日も陰線となれば、下落トレンドが確認される「陰線新安値5手」となる。下値の目処は、フィボナッチ・リトレースメント(38.2%:115円50銭、50%:113円53銭)が想定される。
明日17日のイベントリスクとして、ギリシャ議会での大統領選出への警戒感、連邦公開市場委員会(FOMC)での「相当な期間」の削除、変更の思惑なども、リスク回避の地合いを強めている。
ギリシャ議会で大統領選出が出来なければ、解散総選挙となり、財政緊縮に反対している急進左派連合(SYRIZA)の躍進が懸念されることで、ギリシャ金融危機の再燃懸念が高まる。
連邦公開市場委員会(FOMC)では、「相当な期間」が削除された場合、クリスマス前のニューヨーク株式市場の下落に拍車がかかり、リスク回避の円買い要因となる。
「相当な期間」が維持された場合、ドル売り要因となることで、クリスマス前の円売り持ちポジションの手仕舞いで円買いに拍車がかかることになる。
中期的なリスクとしては、ロシアがリセッション(景気後退)に陥る可能性、1998年8月の再現となるデフォルト(債務不履行)に陥る可能性を警戒することになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 独・12月総合PMI速報値(予想:52.3、11月:51.7)
17:30 独・12月サービス業PMI速報値(予想:52.5、11月:52.1)
17:30 独・12月製造業PMI速報値(予想:50.3、11月:49.5)
18:00 ユーロ圏・12月総合PMI速報値(予想:51.5、11月:51.1)
18:00 ユーロ圏・12月サービス業PMI速報値(予想:51.5、11月:51.1)
18:00 ユーロ圏・12月製造業PMI速報値(予想:50.5、11月:50.1)
19:00 独・12月ZEW景況感調査現状(予想:5.0、11月:3.3)
19:00 ユーロ圏・12月ZEW景況感期待指数(11月:11.0)
22:30 米・11月住宅着工件数(予想:104万戸、10月:100.9万戸)
22:30 米・11月住宅建設許可件数(予想:106.5万戸、10月:109.2万戸)
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