19日の米国市場ダイジェスト:ダウは26ドル高、原油市況の上昇でエネルギー関連株がけん引
[14/12/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは26ドル高、原油市況の上昇でエネルギー関連株がけん引
NYダウ ナスダック
終値 :17804.80 終値 :4765.38
前日比:+26.65 前日比:+16.98
始値 :17778.02 始値 :4752.60
高値 :17874.03 高値 :4782.13
安値 :17746.55 安値 :4738.29
19日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は26.65ドル高の17804.80、ナスダックは16.98ポイント高の4765.38で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)をきっかけに2日連続で株式相場が大幅高となったこともあり、朝方は利益確定の売りが上値を抑え小動きとなった。しかし、原油価格が先物市場で5%を超す上昇となり、エネルギー関連株がけん引する形で引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、エネルギーや自動車・自動車部品が上昇する一方、耐久消費財・アパレルや半導体・半導体製造装置が下落した。
ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は目標株価引き上げを受けて上昇。石油化学大手のエクソン・モービル(XOM)は原油価格の上昇を受けて堅調推移となった。一方、スポーツ用品のナイキ(NKE)、携帯端末メーカーのブラックベリー(BBRY)は決算が冴えず下落した。
オバマ大統領はソニーへのハッキング問題に関して米政府として対処する方針を示す一方、ソニーがコメディ映画「The Interview」の公開を取りやめた対応は「間違いだった」と発言、公開取りやめを決める前に相談して欲しかったとの考えを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円55銭、日米の金融政策乖離見通しによるドル買い・円売り
ドル・円は118円84銭から119円63銭まで上昇し119円55銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが近づく一方、日本銀行は異例な緩和策を維持し必要な調整を行う方針を再確認したため、日米の金融政策の乖離が広がるとの見通しにドル買い・円売りが強まった。
ユーロ・ドルは、1.2302ドルから1.2221ドルまで下落し1.2225ドルで引けた。プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事の発言を受けて、欧州中央銀行(ECB)が次回の来年1月の定例理事会で、ソブリン国債購入策の導入に踏み切るとの思惑が強まりユーロ売りが加速。ユーロ・円は、146円67銭へ上昇後、146円03銭へ反落。欧州の金利先安感に伴うユーロ売りに伸び悩んだ。ポンド・ドルは、1.5674ドルから1.5606ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9785フランから0.9846フランへ上昇した。
■NY原油:反発で56.52ドル、限月交代控え買い戻しとの見方
NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:56.52 ↑2.41)。55.15ドルから56.91ドルまで上昇した。1月限は、この日が最終取引だったが、ショートカバーなどの買いが目立ったとの見方。ドル高傾向であり、NYダウが下落に転じた局面では、原油も上げ渋りがみられたが、その後しっかりした株高になったこともあり、引けにかけて上昇が加速したもよう。
なお、22日から取引の中心となる2月限の19日値動きは、高値が57.21ドル、安値が55.31ドル、引けは57.13ドルであった(前日比2.77ドル高)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.62ドル +0.09ドル(+0.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.51ドル +0.41ドル(+1.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)193.28ドル +1.67ドル(+0.87%)
インテル(INTC) 36.37ドル -0.65ドル(-1.76%)
アップル(AAPL) 111.78ドル -0.87ドル(-0.77%)
グーグル(GOOG) 516.35ドル +5.25ドル(+1.03%)
フェイスブック(FB) 79.88ドル +1.48ドル(+1.89%)
キャタピラー(CAT) 91.71ドル +0.02ドル(+0.02%)
アルコア(AA) 15.94ドル +0.16ドル(+1.01%)
ウォルマート(WMT) 85.16ドル -0.78ドル(-0.91%)
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