欧米為替見通し:2人の女性中銀総裁の忍耐のクリスマスイブ
[14/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日24日の欧米市場のドル・円は、クリスマスイブで閑散取引の中、ニューヨークカットの120円の大口のオプションで上げ渋る展開が予想される。
米国の先週(20日週)の新規失業保険申請件数は、29.0万件と予想されており、13日週の28.9万件からの増加が見込まれている。
米国12月の雇用統計の調査対象週(12日週)の新規失業保険申請件数の修正値、及び、失業保険継続受給者数に注目することになる。
どちらも減少傾向を継続していた場合、米国12月の雇用統計への期待感が高まることになる。
NY原油先物が今年の高値107.73ドルから約半分に下落したことで、アメリカとロシアの女性中銀総裁にとって、重苦しいクリスマスイブとなりつつある。
ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相は、原油価格が20ドル台まで下落しても、石油輸出国機構(OPEC)が減産に踏み切ることはない、と表明しており、来年に向けてディスインフレ懸念が高まるりつつある。
米国の11月のインフレ率は前年比+1.4%まで低下しており、インフレ目標2.0%を標榜しているイエレンFRB議長の忍耐の期間がやや長くなる懸念が高まりつつある。
ナビウリナ・ロシア中銀総裁は、ロシアルーブルを防衛するために、政策金利を17.0%まで引き上げ、外貨売り介入を継続しているものの、原油価格の下落基調が継続した場合、ロシアのリセッション(景気後退)、デフォルト(債務不履行)懸念が高まることになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(前回:-3.3%)
21:00 トルコ中央銀行金融政策(指標レポレート:8.25%で据え置きの予想)
22:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:29万件、前回:28.9万件)
01:30 米財務省7年債入札(290億ドル)
米国の株式、債券市場は短縮取引の予定
ブラジル株式市場は休場
ドイツ金融市場は休場
英国とフランス市場は時間短縮取引の予定
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