2日の米国市場ダイジェスト:ダウは9ドル高、12月ISM製造業景況指数の予想下振れが重し
[15/01/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは9ドル高、12月ISM製造業景況指数の予想下振れが重し
NYダウ ナスダック
終値 :17832.99 終値 :4726.81
前日比:+9.92 前日比:-9.24
始値 :17823.07 始値 :4760.24
高値 :17951.78 高値 :4777.01
安値 :17731.30 安値 :4698.11
2日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.92ドル高の17832.99、ナスダックは9.24ポイント安の4726.81で取引を終了した。上昇して始まったものの、12月ISM製造業景況指数が予想を下回ったことをきっかけに下落した。今週末まで休暇中の市場関係者も多く、その後は閑散取引の中小動きとなったものの、引けにかけては下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、不動産や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方、耐久消費財・アパレルやメディアが下落した。
医療検査機関のクエスト・ダイアグノスティックス(DGX)やラボラトリー・コープ(LH)は、アナリストの投資判断引き上げで上昇。一方でカジノホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は、マカオのカジノ収入が2002年以来初めて通年で落ち込んだことが嫌気され下落。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は朝方上昇して推移していたものの、50日移動平均線を割り込んだことや、一部の投資家がアップル・ウォッチに慎重な見通しを示したことで軟調推移となった。
オバマ大統領は、ソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃への対応として、北朝鮮に対する追加制裁を承認した。2日、マイクロソフトやヤフーの検索サイトが相次いでダウンしており関係性を疑う向きもある。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は120円48銭、債券利回りの低下に伴うドル売りが再燃
ドル・円は120円74銭まで上昇後、119円80銭まで反落し120円48銭で引けた。先進各国中央銀行の金融政策のかい離が拡大するとの思惑にドル買いがいったん強まった。その後、予想を下振れた米国の製造業指数などを嫌い米国株式相場が失速するに連れ円買いや、債券利回りの低下に伴うドル売りが再燃。
ユーロ・ドルは、1.2044ドルから1.2001ドルへ下落し1.2002ドルで引けた。ドラギECB総裁の発言を受けて欧州中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)を導入するとの思惑が強まりユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、145円24銭から144円13銭まで下落。ポンド・ドルは、1.5439ドルから1.5327ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9981フランから1.0022フランまで上昇した。
■NY原油:続落で52.69ドル、米在庫統計が相場の重石に
NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:52.69 ↓0.58)。52.16ドルから53.80ドルまで上昇したが、引けにかけて再び53ドル割れとなった。ロシアが12月の原油生産量の増加を発表し、イラクも12月の原油輸出が伸びたと発表したことを受けて、売りが先行。その後、ショートカバーとみられる買いに反発したが、米国の在庫統計が相場の重石となり、再び下落に転じた。
12月31日発表の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)では、国内全体の在庫は予想外の減少だった。しかし、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が大幅に拡大し、ガソリン、留出油の在庫も予想以上に増加しており、余剰感が勝るかたちになっている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.90ドル +0.01ドル(+0.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.71ドル -0.09ドル(-0.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)194.41ドル +0.58ドル(+0.30%)
インテル(INTC) 36.36ドル +0.07ドル(+0.19%)
アップル(AAPL) 109.33ドル -1.05ドル(-0.95%)
グーグル(GOOG) 524.81ドル -1.59ドル(-0.30%)
フェイスブック(FB) 78.45ドル +0.43ドル(+0.55%)
キャタピラー(CAT) 91.88ドル +0.35ドル(+0.38%)
アルコア(AA) 15.88ドル +0.09ドル(+0.57%)
ウォルマート(WMT) 85.90ドル +0.02ドル(+0.02%)
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