5日の米国市場ダイジェスト:ダウは331ドル安、原油安と欧州信用不安を嫌気
[15/01/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは331ドル安、原油安と欧州信用不安を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17501.65 終値 :4652.57
前日比:-331.34 前日比:-74.24
始値 :17821.30 始値 :4700.34
高値 :17821.30 高値 :4702.77
安値 :17475.93 安値 :4641.46
5日の米国株式相場は下落。ダウ平均は331.34ドル安の17501.65、ナスダックは74.24ポイント安の4652.57で取引を終了した。ギリシャのユーロ離脱懸念などで欧州株式相場が軒並み大幅下落となった流れを受けて売りが先行。また、NY原油先物価格が5%以上の下落となり、一時5年半ぶりに1バレル50ドルの節目を下回ったことでエネルギー関連株を中心に売りが広がり、終日軟調推移となった。セクター別では不動産を除き全面安となっており、特にエネルギーや自動車・自動車部品の下落が目立った。
建設機械のキャタピラー(CAT)はJPモルガンによる投資判断引き下げを受けて下落。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)は概ね良好な12月新車販売台数を発表したものの売りに押された。一方で、医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィック(BSX)はJPモルガンの投資判断引き上げを受けて上昇。
原油安で恩恵を受けるセクターの上昇は限定的で、それ以上に欧州の信用不安(ギリシャのユーロ離脱問題)の再燃が嫌気されているようだ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は119円55銭、原油価格の下落やギリシャ懸念で円買い加速
ドル・円は120円18銭から119円38銭まで下落し119円55銭で引けた。原油価格の下落、ギリシャのデフォルト(債務不履行)・ユーロ圏離脱懸念にリスク回避の円買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1893ドルから1.1942ドルへ上昇し1.1940ドルで引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。しかし、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)導入観測、ドイツのインフレ低下、ギリシャ選挙への懸念を受けたユーロ売りに戻りは鈍かった。ユーロ・円は、143円03銭から142円30銭まで下落。株安に連れたリスク回避の円買いが加速した。ポンド・ドルは、1.5204ドルから1.5263ドルへ上昇した。ドル・スイスは、1.0104フランから1.0059フランへ下落した。
[経済指標]
米・12月ISMニューヨーク:70.8(11月62.4)
■NY原油:続落で50.04ドル、供給過剰感による売り優勢
NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:50.04 ↓2.65)。51.18ドルから一時49.92ドルまで下落した。ロシアの2014年の原油生産量がソ連崩壊後で最高水準になったとの報告や、イラクの12月の原油輸出量が1980年以来の高水準になったとの発表を受けて、供給過剰感による売りが優勢になった。
また、ギリシャの政局不安を受けて、ユーロ安・ドル高傾向になったことによる割高感や、NYダウが一時335ドルも下落したことなども、原油売りにつながった。ブレント原油2月限は一時52.66ドルまで下落した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.38ドル -0.52ドル(-2.91%)
モルガン・スタンレー(MS) 37.50ドル -1.21ドル(-3.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)188.34ドル -6.07ドル(-3.12%)
インテル(INTC) 35.95ドル -0.41ドル(-1.13%)
アップル(AAPL) 106.25ドル -3.08ドル(-2.82%)
グーグル(GOOG) 513.87ドル -10.94ドル(-2.08%)
フェイスブック(FB) 77.19ドル -1.26ドル(-1.61%)
キャタピラー(CAT) 87.03ドル -4.85ドル(-5.28%)
アルコア(AA) 14.96ドル -0.92ドル(-5.79%)
ウォルマート(WMT) 85.65ドル -0.25ドル(-0.29%)
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