上海急落も反応限定的、イベント通過後の仕切り直しを意識【クロージング】
[15/01/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日の日経平均は反発し、150.13円高の17014.29円(出来高概算20億3000万株)で取引を終えた。16日の米国市場では、原油価格の上昇を受け、エネルギー関連株を中心に堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の17075円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートで17000円を回復して始まった。
しかし、19日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日で休場となるため、海外勢のフローも膨らみづらいほか、欧州中央銀行(ECB)理事会や日銀の金融政策決定会合といった重要イベントを控えており、こう着感の強い相場展開に。さらに、上海指数が大幅な下げとなったことも、見送り姿勢につながった。
明日も米国市場の休場の影響や重要イベントを控え、こう着感の強い相場展開が続きそうである。なお、中国は国内の大手証券会社3社に規定違反があったとして信用取引融資・証券貸出口座の開設を3カ月停止したと報じられている。これが嫌気され上海指数は、一時8%を超える下落に。ただし、これに対する東京市場の反応は限られており、需給整理は一巡している感がある。
日経平均は、先週までの調整で昨年10月末の異次元緩和前の水準まで下げている。日銀会合やECB理事会、週末のギリシャ総選挙などのイベント待ちで方向感が掴みづらいが、イベント通過後の仕切り直しによる反発を意識しておきたい。
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