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欧米為替見通し:ギリシャ議会選挙、2012年の再現に要警戒

注目トピックス 市況・概況

本日23日の欧米市場のドル・円は、25日のギリシャ議会選挙への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

サウジアラビアのアブドラ国王が亡くなったが、オバマ米大統領の要請を受けて、対ロシア経済制裁とイスラム国の資金源を断つという原油価格下落を演出した人物であることで、サルマン新国王が原油安誘導戦術を継承するか否かに要注目となる。

25日のギリシャ議会(300議席)の総選挙では、緊縮財政に反対する急進左派連合が第一党となることが予想されている。

しかしながら、急進左派連合が過半数を獲得できず、連立政権も樹立出来なかった場合、2012年同様に再選挙となる。

2012年5月の総選挙では、新民主主義党が108議席、全ギリシャ社会主義運動が41議席となり、連立政権でも149議席に留まったことで、6月に再選挙となり、新民主主義党が129議席、全ギリシャ社会主義運動が33議席で162議席となり、連立政権が樹立された。

しかし、全ギリシャ社会主義運動は、ギリシャが2001年に粉飾決算をしてユーロに参加した時の政権与党、新民主主義党は、2009年の財政赤字を誤魔化していた時の政権与党であり、金融支援プログラムの条件である緊縮財政の順守に関しては信頼が置けない連立政権だったといえる。

急進左派連合が政権を獲得した場合は、債務再編の可能性が高まり、連立政権が樹立出来なかった場合、2月末のギリシャ金融支援プログラムの期限切れの前に、再選挙となり、ギリシャ金融危機への警戒感からリスク回避の円買い圧力が続くことになる。

【今日の欧米市場の予定】

18:00 ユーロ圏・1月総合PMI(予想:51.7、12月:51.4)
18:00 ユーロ圏・1月製造業PMI(予想:51.0、12月:50.6)
18:00 ユーロ圏・1月サービス業PMI(予想:52.0、12月:51.6)
22:30 加・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、11月:+2.0%)
22:30 加・11月小売売上高(前月比予想:-0.2%、10月:0.0%)
22:30 米・12月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.55、11月:0.73)
23:45 米・1月製造業PMI速報値(予想:54.0、12月:53.9)
24:00 米・12月中古住宅販売件数(予想:508万戸、11月:493万戸)
24:00 米・12月景気先行指数(前月比予想:+0.4%、11月:+0.6%)



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