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前場に注目すべき3つのポイント〜ソフトバンクがADRで大幅下落、アリババ決算を嫌気

注目トピックス 市況・概況

30日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ギャップ・アップもソフトバンクが重石に
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し
■前場の注目材料:ソフトバンク<9984>はADRで4.25%安 アリババ決算が予想を下回る

■ギャップ・アップもソフトバンクが重石に

☆日経225想定レンジ:上限17900円-下限17700円

30日の東京市場は反発が期待される。29日の米国市場では早期利上げ観測の後退や原油相場の落ち着きなどが材料視されて、NYダウは200ドルを超す反発をみせた。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の17830円となり、これにサヤ寄せする格好からギャップ・アップで始まることになろう。

ただ、結果的には前日の下落部分を吸収するにとどまり、その後はここ最近のもち合いレンジ内(17600-17850円)辺りでのこう着になりそうである。また、決算が本格化するなか、米国ではアリババ・グループ・ホールディングが発表した2014年10-12月期決算は、売上高が予想を下回った。この影響からADR(米国預託証券)でソフトバンク<9984>は4%超の下落となっており、日経平均の重石になりそうである。その他、2015年3月期連結業績予想を下方修正した京セラ<6971>なども上値を抑える要因になろう。

一方、決算とあわせて自社株買いを発表した三住トラスト<8309>、通期計画を上方修正したカシオ<6952>などへは値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。そのほか、テーマ株では、世界有数のオーディオブランドを有する米ハーマン・インターナショナルが好決算を受けて20%を超える上昇をみせている。車載向けへの業界の流れが追い風となっているようであり、車載向け情報機器などを手掛ける企業へは思惑買いが向かいやすいか。

■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1600万株、買い1670万株、差し引き70万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月23日(金):120万株の買い越し
1月26日(月):60万株の買い越し
1月27日(火):1190万株の買い越し
1月28日(水):640万株の売り越し
1月29日(木):790万株の売り越し

■前場の注目材料

・ソフトバンク<9984>はADRで4.25%安 アリババ決算が予想を下回る
・米グーグル、14年10-12月期業績は市場予想下回り時間外で下落
・IT大手、データセンターの新増設で投資拡大

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 12月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+2.6%、11月:+2.7%)
08:30 12月家計調査書消費支出(前年比予想:-2.3%、11月:-2.5%)
08:30 12月完全失業率(予想:3.5%、11月:3.5%)
08:30 12月有効求人倍率(予想:1.12倍、11月:1.12倍)
08:50 12月鉱工業生産指数(前月比予想:+1.2%、11月:-0.5%)

<海外>

09:05 英・1月GfK消費者信頼感指数(予想:-2、12月:-4)
09:30 豪・10-12月期生産者物価指数(7-9月期:前年比+1.2%)



<KO>

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