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今週の相場で注目すべき3つのポイント:イエレン証言、水素・燃料電池展、実質3月相場

注目トピックス 市況・概況
■株式相場見通し

予想レンジ:上限18800-下限18200円

今週は、目先ターゲットとして意識されていた2007年2月高値を更新したことで、いったんは達成感が意識されやすいところである。とはいえ、週末の動きをみても、銀行などが上げ一服のなかでハイテク株などの上昇によって日経平均は高値を更新しているため、良い循環が続いているようである。需給状況が良好ななかでは、達成感が意識されつつも相対的に出遅れている銘柄等に資金が向かいやすいだろう。

また、今週末には実質3月相場に入るため、次第に期末を意識した値動きをみせやすい。期末に向けた貸株返却に伴う買い需要への思惑が高まるほか、材料系の銘柄などは期末価格を意識した思惑的な値動きなどもみせやすい。一方で24-25日にFRB議長の議会証言が予定されており、年央の米国利上げ懸念などが高まる可能性はネガティブ材料視される余地も。

なお、日経平均は2000年5月以来の水準を回復するも、TOPIXについては2009年以降のもち合いレンジ内から脱せていない。2007年高値1823ptとは大きな乖離があるため、メガバンクなどの動向が引き続き注目されることになる。25日から水素・燃料電池展が開催されるため、燃料電池関連銘柄などにテーマ物色の流れが向かう可能性。中国では全国人民代表大会(全人代)の開催を3月5日に控え、春節明けの動向が注目される。商社や機械、海運株への見直しにつながる可能性がありそうだ。



■為替市場見通し

今週のドル・円は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に注目する展開となる。利上げについて前向きな発言が出た場合、ドル買いが優勢となりそうだ。ただし、月末に向けて本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)が増える可能性があり、円買い要因も存在する。日本勢による円買いが実際に観測された場合、米国の利上げ期待が浮上してもドルの上昇は抑制される可能性がある。


■今週の注目スケジュール

2月23日(月):全国スーパー売上高、シリコンスタジオ上場、米中古住宅販売件数など
2月24日(火):企業向けサービス価格、独GDP改定値、イエレンFRB議長証言など
2月25日(水):中HSBC製造業PMI速報値、米MBA住宅ローン申請指数、ECBドラギ総裁証言など
2月26日(木):独GfK消費者信頼感指数、米新規失業保険申請件数、米消費者物価指数など
2月27日(金):失業率、鉱工業生産指数、米GDP改定値、米シカゴ製造業景況指数など





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