欧米為替見通し:イエレンFRB議長議会証言での質疑応答に注目へ
[15/02/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日25日の欧米市場のドル・円は、イエレンFRB議長の議会証言での質疑応答を見極める展開となる。
イエレンFRB議長は、昨日の議会証言で、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で「忍耐強く」という文言を削除する可能性を示しながらも、6月のFOMCでの利上げにはつながるものではない、と強調した。
イエレンFRB議長は、2004年にサンフランシスコ地区連銀総裁に就任した。2004年1月のFOMCで、グリーンスパン第13代FRB議長は、「相当な期間」から「忍耐強く」に変更した。そして、5月に「忍耐強く」を削除し、6月のFOMCで利上げを開始した。
イエレンFRB議長は、2014年12月「相当な期間」から「忍耐強く」に変更し、昨日、3月のFOMCでの「忍耐強く」の削除を示唆したものの、6月の利上げ開始の可能性を否定したが、昨年の「相当の期間=約6ヶ月程度」との発言を忘れるべきではないのかもしれない。
2008年3月、米国の金融当局は、ベア・スターンズの救済買収を決断したが、9月にリーマン・ブラザーズの破綻に遭遇した。
2015年2月、欧州の金融当局は、ギリシャの救済プログラムの延長を決断したが、難題を先送りしただけなのかもしれず、予断を許せない状況は続く。
【今日の欧米市場の予定】
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-13.2%)
24:00 イエレン米FRB議長が下院金融委員会で証言予定
24:00 米・1月新築住宅販売件数(予想:47万戸、12月:48.1万戸)
01:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会で証言
03:00 米財務省5年債入札(350億ドル)
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