調整あっても高値圏での日柄調整か【クロージング】
[15/02/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
27日の日経平均は小幅続伸となり、12.15円高の18797.94円(出来高概算27億2000万株)で取引を終えた。26日の米国市場は原油先物相場の急落が嫌気される一方で、ハイテク企業のM&Aやアップルの上昇などが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比70円高の18870円となり、これにサヤ寄せする格好に。連日で昨年来高値を更新した日経平均は、前場半ばに18865.39円まで上げ幅を広げた。その後は高値警戒から利食いの動きが見られているものの、押し目らしい押し目をみせずに、底堅い相場展開が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の過半数を占めている。規模別指数では小型株指数のみがマイナスだった。セクターではその他金融、サービス、その他製品、電気機器、金属製品、小売などが堅調。一方で、鉱業、不動産、水産農林、倉庫運輸、鉄鋼などが一服。
過熱警戒感が根強い中、来週は米雇用統計などの重要指標の発表を控えていることもあり、調整歓迎ムードが高まりやすいか。米国の利上げ開始時期などへの思惑などから為替市場の動向なども注視する必要があり、輸出関連などには利益確定の流れが出やすい。とはいえ、断続的な年金資金の流入が観測されるなど、下値の固さも相当意識されている。大きな値幅調整は考えづらく、高値圏での横ばい推移といった形での日柄調整といったところか。
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