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ユーロ週間見通し:ギリシャ債務問題への懸念などが重石

注目トピックス 市況・概況

■大幅下落、ギリシャ債務問題への警戒感とユーロ圏景況感悪化懸念

先週のユーロ・ドルは大幅下落となった。国際支援団によるギリシャの構造改革案の承認が長引いていること、ユーロ圏の小売売上高やサービス業PMI改定値が低迷していたこと、欧米金利差拡大観測などから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが急速に広がった。取引レンジは1.0568ドル-1.1036ドル。

■下落、ギリシャ債務問題への警戒感でリスク回避の円買い広がる

先週のユーロ・円は下落。ギリシャの債務問題に対する警戒感が残されていることやユーロ圏の景況感悪化への懸念が高まったことで、リスク回避的な円買い・ユーロ売りが一段と広がった。取引レンジは127円21銭-131円30銭。

■弱含みか、ギリシャ債務協議の行方を見極める展開

今週のユーロ・ドルは弱含みか。国際支援団がギリシャ政府の構造改革計画を承認して救済資金の融資を実行するか否かを見極める展開となる。ただし、融資が実行されてもユーロ圏のインフレ鈍化が警戒されており、リスク選好的なユーロ買いは抑制される可能性がある。なお、融資実行が先送りされた場合、ギリシャの債務不履行への懸念が高まるため、リスク回避的なユーロ売りが強まる可能性が高い。

予想レンジ:1.0300ドル-1.0800ドル

■上値は重いままか、ギリシャ債務問題への懸念などが重石に

今週のユーロ・円は上値の重い状態が続きそうだ。ギリシャの債務不履行やユーロ圏のインフレ鈍化への懸念は残されている。政治的要因で米ドル高・円安の進行が警戒されていることも対円レートの反発を抑制する一因となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・14日・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、1月:-0.1%)
・15日・2月貿易収支(1月:+228億ユーロ)
・15日・欧州中央銀行(ECB)が金融政策発表(現状維持の見込み)
・17日・2月経常収支(1月:+88億ユーロ)

予想レンジ:125円00銭-129円00銭



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