今日の為替市場ポイント:G20会合の結果待ちで動意薄の状態が続く見込み
[15/04/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日のドル・円相場は、東京市場では118円80銭から119円47銭で堅調推移。欧米市場でドルは一時118円82銭まで反落し、119円04銭で取引を終えた。
本日17日のドル・円は119円前後で推移か。主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議(G20)で議論される内容を点検する必要があることから、日中におけるドル・円の取引は動意薄の状態が続く見込み。
今回のG20会合では、世界経済の成長を高めるための具体策などについて議論される見込み。また、G20の過半数が参加を表明しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の活用についても議論されるもようだ。AIIBには欧州各国も参加することから、アジアではなく、ユーラシアインフラ投資銀行(EIIB)の名称がふさわしいとの声が聞かれている。
中国はAIIBによる融資と決済に使う通貨として、人民元を加えることを望んでいるもようだ。また、中国政府は、できるだけ早い時期に国際通貨基金(IMF)が発行する準備資産である特別引出権(SDR)の価値を決める主要通貨バスケットに、人民元が組み込まれることを望んでいる。SDRに人民元が組み込まれることによって、人民元は国際準備通貨として認められることになるが、AIIBによる融資などで人民元が積極的に利用されることになれば、人民元は実質的に国際準備通貨になりうる。
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