欧米為替見通し:日米首脳会談と金融政策決定会合への警戒感から上げ渋る展開か
[15/04/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日24日の欧米市場のドル・円は、来週の日米首脳会談と金融政策決定会合への警戒感から上げ渋る展開が予想される。
本日のユーロ圏財務相会合では、ギリシャの債務問題に関する合意は期待されていないものの、月末に向けて改革リストが承認され、救援プログラムの残金72億ユーロの融資実行が期待されている。
28日の日米首脳会談では、環太平洋経済連携協定(TPP)の進展が期待されている。米国と日本は、貿易面での中国包囲網を目論んだ環太平洋経済連携協定(TPP)が難航している内に、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への57カ国参加により、金融面で日米包囲網を敷かれたことになり、早急の合意が余儀なくされている。
28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、1-3月期の景況感低迷にも関わらず、6月のFOMCでの早期利上げの可能性が残されているのか否か、ドル高への警戒感などを見極めることになる。
30日の日本銀行金融政策決定会合では、コアインフレ率と物価目標に2.0%程度の乖離があること、「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)が公表されること、統一地方選挙が終わり円安抑制の必要性が無くなることで追加緩和策が期待されているものの、黒田日銀総裁がサプライズは無い、と否定したことで、緩和策への期待感は低下しつつある。
【今日の欧米市場の予定】
17:00 独・4月IFO企業景況感指数(予想:108.4、3月:107.9)
21:30 米・3月耐久財受注(前月比予想:+0.6%、2月:-1.4%)
ユーロ圏と欧州連合の財務相会合
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