前場に注目すべき3つのポイント〜米国との連動性は薄まっているが模様眺めムード強い
[15/05/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
7日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:米国との連動性は薄まっているが模様眺めムード強い
■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の買い越し
■前場の注目材料:非製造業、2割強で経常利益が過去最高
■米国との連動性は薄まっているが模様眺めムード強い
7日の東京市場は利食い優勢の相場展開になりそうだ。6日の米国市場ではADP雇用報告が予想を下回ったことにより、週末の雇用統計への警戒感が広がった。また、イエレンFRB議長は国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事との公開討論会で、株式市場のバリュエーションは「概してかなり高い」水準にあると述べた。この発言も嫌気され、終日軟調な展開になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の19340円となり、これにさや寄せする格好から始まろう。
一方で、円相場は1ドル119円半ばでの推移となっており、売り一巡後は円安を手掛かりとした底堅さも意識されやすい。また、米国との連動性も薄まっていたこともあり、売り一巡後は底堅い展開になりそうだ。とはいえ、大型連休明けであることや米雇用統計を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうである。指値状況の薄いところを、インデックスに絡んだ商いで下振れする可能性もありそうだ。
ボリンジャーバンドの-1σが19395円辺りに位置しており、踏ん張りがみられるかが注目されるところ。これをあっさり割り込んでくるようだと、-2σのほか13週線が位置する19100円処が意識されやすい。
また、決算発表も多く控えていることもあり、様子見ムードの強い相場展開になりそうだ。物色としては決算を手掛かりとした個別対応のほか、原油相場の上昇を背景とした資源株やロボット関連、オフィス賃料上昇を受けた不動産などに注目。
■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1520万株、買い2080万株、差し引き560万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
4月24日(金):360万株の買い越し
4月27日(月):290万株の買い越し
4月28日(火):630万株の買い越し
4月30日(木):750万株の買い越し
5月1日(金):570万株の買い越し
■前場の注目材料
・米ADP雇用報告、予想を下回る
・非製造業、2割強で経常利益が過去最高
・イエレンFRB議長、米株式は割高との認識
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月マネタリーベース(日銀)
<海外>
・10:30 豪・4月失業率(予想:6.2%、3月:6.1%)
<FA>