前場に注目すべき3つのポイント〜買い疲れ感も投信設定などが需給の下支え
[15/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い疲れ感も投信設定などが需給の下支え
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し
■前場の注目材料:政府、マイナンバーの利用範囲拡大、株の納税や保険証
■買い疲れ感も投信設定などが需給の下支え
29日の東京市場はもみ合い相場になりそうだ。28日の米国市場は、早期利上げ観測を受けて下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の20585円だった。一時20450円まで下押す局面もみられており、週末要因もあって売り買いが交錯しそうである。
また、28日の中国市場では上海指数が6.5%下落している。これまでの上昇からみると利食いの範囲内であろうが、インバウンド消費に影響するとの見方に向かってしまうと、上値の重石になりそうだ。日経平均は27年ぶり10連騰で心理的な達成感、買い疲れ感なども意識されやすい。
一方で、需給関係は良好であり、月末で投信設定が多く、これが需給の下支えになることで、連騰記録を更新する可能性はある。また、目先のターゲットとなる2000年のITバブル高値までは、あと180円弱に迫っており、買い意欲は強そうである。
物色の流れとしては、利益確定の売りが出やすい反面、相対的に割安・出遅れなどへの押し目買いの動きが、セクターなどで明確に分かれる展開が続きそうである。
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り990万株、買い910万株、差し引き80万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
5月22日(金):70万株の売り越し
5月25日(月):120万株の買い越し
5月26日(火):70万株の買い越し
5月27日(水):840万株の買い越し
5月28日(木):60万株の売り越し
■前場の注目材料
・メガバンク堅調、割安、出遅れ物色が強まる
・G7関係者、ギリシャと債権者側に債務交渉で大きな隔たり
・政府、マイナンバーの利用範囲拡大、株の納税や保険証
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
・08:30 4月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.2%、3月:+2.2%)
・08:30 4月完全失業率(予想:3.4%、3月:3.4%)
・08:30 4月家計調査消費支出(前年比予想:+3.0%、3月:-10.6%)
・08:30 4月有効求人倍率(予想:1.15倍、3月:1.15倍)
・08:50 4月鉱工業生産指数(前月比予想:+1.0%、3月:-0.8%)
<海外>
・特になし
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