目先調整意識も押し目買い水準まで下げず【クロージング】
[15/06/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
3日の日経平均は続落。69.68円安の20473.51円(出来高概算24億株)で取引を終えた。米国市場の弱い動きや円相場が1ドル124円台を下回り、円安が一服していること等を背景に、利益確定の流れが先行した。一時20400円を下回る局面もみられたが、下を売り込む流れにはならなかった。
とはいえ、日銀のETF買入れへの思惑から20500円を回復する局面もみられたが、米国ではISM非製造業景気指数(5月)、地区連銀経済報告(ベージュブック)、MBA住宅ローン申請指数(先週)、ADP全米雇用報告(5月)が控えており、上値追いも慎重だった。
物色は素材セクターなどがしっかりであり、相対的に出遅れているセクターへの物色が中心だった。また、材料系では韓国のMERS拡大を受けて感染対策関連などに短期筋の買いが集中していた。
日経平均はこう着感の強い相場展開となり、続落ながらも小幅な下げにとどまっているため、押し目買いも入れづらい状況であろう。メガバンクについても調整含みの動きながら、押し目を入れたい水準まで下げていない。また、週末の米雇用統計を控えているほか、ギリシャ債務問題の行方などから上値を買う流れには向かいづらい。その為、指数はこう着のなか、出遅れ銘柄やセクターへの物色が続きそうである。
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