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欧米為替見通し:ギリシャ債務協議と米国雇用関連指標に要注目

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本日4日の欧米市場のドル・円は、ギリシャの債務協議が合意に達するか否かを見極めながら、米国の5月の雇用関連指標に注目する展開となる。

本日、原田日銀審議委員(リフレ派)が、「過度の円高は是正された」と述べたことで、ドル・円は上げ渋る展開となった。ドル・円が125円まで続伸した後、麻生財務相、黒田日銀総裁、菅官房長官、本田内閣官房参与、甘利経済再生担当相が、「円相場にはノーコメント」と述べていることで、本邦通貨当局の発言には警戒すべきかもしれない。

明日発表される米国5月の雇用統計(予想:失業率5.4%、非農業部門雇用者数:前月比+22.6万人)を見極める意味で、米国5月のチャレンジャー人員削減数や先週の新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数、そして雇用統計の調査対象週(5月12日)の修正値に注目することになる。

国際債権団とギリシャ政府の債務協議が合意間近との見方が強まっており、ユーロの買い戻しに繋がっている。

ギリシャの債務協議が合意に達した場合、第2次救援プログラムの残金72億ユーロが融資実行されることで、ギリシャはデフォルト(債務不履行)を回避できることになる。

しかしながら、反緊縮財政を標榜して政権を獲得したツィプラス・ギリシャ政権は、リセッション(景気後退)から脱却するためには、第3次救援プログラムを必要としており、有権者の信頼を裏切ったことで、国民投票で是非を問わざるをえなくなる可能性などから、依然として予断を許せない状況が続くことになる。

【今日の欧米市場の予定】
・20:00 英国中央銀行が金融政策発表(現状維持の予想)
・20:30 米・5月チャレンジャー人員削減数(4月:前年比+52.8%)
・21:30 米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値(予想:-3.0%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.8万件、前回:28.2万件)



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