前場に注目すべき3つのポイント〜株主総会や成長戦略を手掛かりとした物色へ
[15/06/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
23日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:株主総会や成長戦略を手掛かりとした物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
■前場の注目材料:成長戦略素案、ロボットやビッグデータ投資促す
■株主総会や成長戦略を手掛かりとした物色へ
23日の東京市場は買い先行で始まろう。注目されていたギリシャへの金融支援について、ユーロ圏の首脳は緊急の会議を開き、支援の条件となるギリシャの構造改革案についてさらに協議が必要だという認識で一致し、今週中に合意を目指すことになった。合意は成立していないが、最新のギリシャの提案は初めて現実的な提案との評価もあり、進展期待が欧米市場の上昇につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の20505円となり、これにさや寄せする格好になりそうだ。
もっとも、前日の上昇でギリシャ進展への期待は先取りしていた面もあり、戻り売りも出やすいところである。また、24日にユーロ圏財務相会議を開くなどして今週中に合意を目指す方針であるが、これを見極めたいとするムードもある。その他、先週、大幅な下げとなった中国市場の動向が注目される。22日が端午節で休場となっていたため、連休明けとなるが、リバウンドをみせられれば、安心感につながると考えられる。
物色としては、政府の成長戦略「日本再興戦略」の素案が伝えられており、ロボットやビッグデータなどの関連するテーマ株への物色が強まりそうだ。また、株主総会シーズンとなるなか、本日はシャープ<6753>、ソニー<6758>、みずほFG<8411>、日産<7201>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、JR東日本<9020>、西武HD<9024>などが予定されている。企業の変化に期待した流れも注目される。
(村瀬 智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1250万株、買い1310万株、差し引き60万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
6月16日(火):160万株の買い越し
6月17日(水):360万株の売り越し
6月18日(木):400万株の買い越し
6月19日(金):290万株の売り越し
6月22日(月):370万株の買い越し
■前場の注目材料
・ギリシャと債権団、週内合意へ交渉継続
・東芝<6502>の不適切会計問題、半導体・パソコン事業も
・成長戦略素案、ロボットやビッグデータ投資促す
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
<海外>
・10:45 中国・6月HSBC製造業PMI速報値(予想:49.4、5月:49.2)
<SY>