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欧米為替見通し:ギリシャ国民投票、ユーロかツィプラスか?

注目トピックス 市況・概況

本日29日の欧米市場のドル・円は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まっていることで上げ渋る展開が予想される。

6月30日に期限を迎えるギリシャへの第2次救援プログラムは、ユーロ圏財務相会合が延長を拒否したことで失効する見込みであり、国際通貨基金(IMF)への債務返済は行われない公算が大きいことで、ギリシャは、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性が高まりつつある。

第2次救援プログラムが失効することで、国際債権団の要求案とギリシャ政府の改革案は存在意義を失い、7月5日のギリシャの国民投票は、ユーロ残留の是非を問う投票となる。

世論調査でもユーロ残留が多いように、ギリシャ国民は、年金受給額が減らされ、受給年齢が引き上げられ、付加価値税などが増税されても、第3次救援プログラムを受け取る道を選択することが予想されている。

ギリシャ国民がユーロ残留を選択した場合、反緊縮財政を標榜して政権を獲得したツィプラス・ギリシャ政権は崩壊し、解散総選挙となる。

リスクシナリオは、ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロからの離脱を余儀なくされ、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)から離脱し、プーチン露大統領の傘下に入り、「ユーラシア連合」の地中海への橋頭堡となった場合となる。

そして、加盟国の離脱を想定していないユーロからギリシャが離脱することで、他の重債務国の離脱懸念が高まることで、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票も加わり、ユーロと欧州連合(EU)の瓦解の可能性が高まることになる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・5月住宅ローン承認件数(予想:6.88万件、4月:6.81万件)
・18:00 ユーロ圏・6月景況感(予想:103.8、5月:103.8)
・21:00 独・6月消費者物価指数速報値(前年比予想:+0.5%、5月:+0.7%)
・23:00 米・5月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.5%、4月:+3.4%)
・23:30 米・6月ダラス連銀製造業活動指数(予想:-16.8、5月:-20.8)



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