欧米為替見通し:米FOMCにらみ、利上げに前向きなら124円上抜け
[15/07/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
きょうの欧米市場で、今晩発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が焦点となりそうだ。金融政策は現状維持が予想されるものの、次回9月に利上げ実施が見込まれるような方向性が示されれば、ドル・円は124円を上抜け、短期的に125円乗せも予想される。
逆に、9月利上げに弱気なスタンスなら、ドル・円は失望売りで弱含み、123円を割り込んだ場合にはストップロスを巻き込んだ一段の売りが予想される。
今月に入って発表された米経済指標の中には、低調なものも目立つ。2日に発表された6月の雇用統計は期待外れだったほか、14日に発表された6月の米小売売上高も、今年2月以来の大きな減少率となった。
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は15日、16日の議会証言で年内利上げの方向性を示した。ただ、小売売上高の下振れ不振と合わせ、第2四半期の米経済は終盤に勢いが鈍化した可能性も指摘され、9月利上げには弱きな見方も根強い。
27時のFOMCの声明発表までは、利上げ時期をめぐり、経済指標を注視する展開となりそうだ。今晩は20時に米・先週分MBA住宅ローン申請指数(24日終了週)、23時に米・6月中古住宅販売成約指数の発表も予定されている。いずれも、前月並みの内容が予想される。
【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月住宅ローン承認件数(予想:6.6万件、5月:6.44万件)
・20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(24日終了週)
・20:30 南ア・4-6月期失業率(予想:26.5%、1-3月期:26.4%)
・23:00 米・6月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.9%、5月:+0.9%)
・02:00 米財務省5年債入札(350億ドル)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(金融政策は現状維持の見込み)
・時間未定 ブラジル中央銀行が政策金利発表(現行13.75%、0.5%利上げ予想)
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