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前場に注目すべき3つのポイント〜決算ピーク第一弾、決算を手掛かりとした個別対応に

注目トピックス 市況・概況

30日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算ピーク第一弾、決算を手掛かりとした個別対応に
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:出光興産、昭和シェル石油株取得し経営統合へ


■決算ピーク第一弾、決算を手掛かりとした個別対応に

31日の東京市場は堅調ながらもこう着感の強い相場展開になりそうだ。30日の米国市場では注目された4-6月期GDP速報値での成長回復や失業保険申請件数の予想より減少したことを受けて年内の利上げ観測が強まったが、NYダウは小幅な下げにとどまっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の20565円となり、日経平均はやや買いが先行する格好になろう。

一方で30日の上海市場は引け前1時間で荒い値動きとなり、2%超の下落となった。明日8月1日には政府版の7月製造業PMI、7月非製造業PMIの発表が控えている。不安心理が高まりやすいほか、週末要因もあって、手控え要因になりそうである。また、本日は決算ピーク第一弾となる。決算内容を見極めたいとのムードの中、短期的な先回りの動きが中心になりやすい。

物色としては、決算を手掛かりとした個別対応のほか、出光興産<5019>と昭和シェル<5002>の経営統合による業界再編期待、7&IHD<3382>とファーストリテ<9983>の提携によるネット通販関連、慶大による「人工知能・ビッグデータ研究開発センター」設立を受けたAI関連などに関心が向かいやすい。また、TPP協議も大詰めを迎えてきており、関連業種への物色が意識されやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り2250万株、買い2370万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月24日(金):110万株の売り越し
7月27日(月):220万株の買い越し
7月28日(火):160万株の売り越し
7月29日(水):300万株の売り越し
7月30日(木):150万株の買い越し


■前場の注目材料

・出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>株取得し経営統合へ
・セブン&アイ<3382>とファストリ<9983>提携、通販衣料の新ブランド
・ソニー<6758>第1四半期決算 過去最高益に


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 閣議後、閣僚会見予定
・08:30 6月消費者物価指数コア指数(前年比予想:0.0%、5月:+0.1%)
・08:30 6月完全失業率(予想:3.3%、5月:3.3%)
・08:30 6月有効求人倍率(予想:1.20倍、5月:1.19倍)

<海外>
・10:30 豪・4-6月期生産者物価指数(1-3月期:前期比+0.5%)



<SY>

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