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後場に注目すべき3つのポイント〜不安定な相場展開だが、一先ず今後の自律反発を意識した銘柄選別

注目トピックス 市況・概況

21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・不安定な相場展開だが、一先ず今後の自律反発を意識した銘柄選別
・ドル・円は122円94銭付近、日経平均・上海株の大幅安で
・NY原油先物の反発で、商社株の一角やJX<5020>、国際石開帝石<1605>が上昇


■不安定な相場展開だが、一先ず今後の自律反発を意識した銘柄選別

日経平均は大幅に下落。420.59円安の19612.93円(出来高概算14億5000万株)と、約1ヵ月半ぶりに2万円の大台を割り込んでいる。中国景気の先行き懸念から世界的な経済悪化が強まるなか、海外市場の下げを引き継ぐ格好から売りが先行。

ギャップ・ダウンで2万円を割り込んで始まった日経平均は、その後下げ渋る動きもみられた。しかし、中国では8月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が大幅低下となると、再び下げ幅を拡大させており、一時19559.45円をつけている。

セクターでは石油石炭、鉱業が小幅に上昇。一方で、保険、銀行の下落率は4%を超えたほか、その他製品、証券、不動産、その他金融が3%を超す下落となった。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全面安商状に。

後場も不安定な相場展開になりそうだ。日銀のETF買入れや投資信託による買いが期待されるほか、売り方の買戻しなども意識されやすい。一方で、ギャップ・ダウンで始まった後にいったん戻す局面があった。そこからの下押しによって短期筋の資金回転が利きづらく、結局は模様眺めムードが強まる格好になりやすい。オーバーウィークのポジションも取りづらいと考えられ、短期的な需給に振らされる展開といったところか。

もっとも、日経平均はボリンジャーバンドの-4σレベルまで下げている。7月のチャイナ・ショック時でも-4σであり、これ以上はイレギュラーであろう。バンドが拡大しているため、これに沿った調整が続く可能性はあるが、一先ず自律反発を意識した銘柄選別をしておきたいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は122円94銭付近、日経平均・上海株の大幅安で

ドル・円は122円94銭付近で推移。ドルは午前中の取引で、対ユーロで一時1.1289ドルまで、対円では122円81銭まで下落した。日経平均株価が前日比で一時500円近く下落したほか、上海総合指数も2%程度下げたことから、リスク回避のユーロ買い・ドル売り、ドル売り・円買いの動きが強まった。

また、本日10:45に発表された8月の中国財新製造業PMIが47.1と、予想の48.2、7月実績の47.8を下回ったことも中国経済の減速懸念を強め、リスク回避動きを加速させたとみられる。

12時20分時点のドル・円は122円94銭、ユーロ・円は138円71銭、ポンド・円は192円85銭、豪ドル・円は89円77銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>で日経平均を約71円押し下げ
・石油石炭、鉱業セクターのみプラス圏
・NY原油先物の反発で、商社株の一角やJX<5020>、国際石開帝石<1605>が上昇


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 独・9月GFK消費者信頼感指数(予想:10.1、8月:10.1)



<SY>

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