前場に注目すべき3つのポイント〜中国PMIに警戒も過剰反応は沈静化する可能性
[15/09/01]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
9月1日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:中国PMIに警戒も過剰反応は沈静化する可能性
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し
■前場の注目材料:東芝<6502>、異例の決算再延期、不適切会計の疑い10件
■中国PMIに警戒も過剰反応は沈静化する可能性
1日の東京市場は、中国の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。8月31日の米国市場は、中国経済の先行き不透明感から欧州やアジア市場がほぼ全面安となったことが嫌気された。NYダウは一時200ドルを超す下げとなり、終値は114ドル安、シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の18800円だった。
シカゴ先物が小幅な下げにとどまっていること、前日に245円安と大きく下げていたこともあり、朝方は底堅く推移しそうである。ただし、その後は中国の動向を睨みながらの相場展開になろう。中国政府は、上場企業に株主への積極配当を通知したと報じられている。抗日戦勝記念日を控えていることもあり、中国当局としても威信にかけて、株価下支えなども意識されやすいところ。
一方で、8月の中国製造業PMI(政府版)、非製造業PMI(政府版)、財新製造業PMI確定値、財新総合PMI、財新サービス業PMIといった経済指標の発表が予定されている。製造業PMI(政府版)の予想は49.6(7月は50.0)と、判断の分かれ目となる50.0を割り込むとみられている。財新製造業PMI確定値は47.2と0.1ポイントの改善が予想されている。
足元で中国市場との相関が高まっていることもあり、指標の結果を受けての先物主導による仕掛け的な売買には注意が必要であろう。もっとも、昨日の日経平均は大幅反落だったが、東証1部の騰落銘柄は、若干だが値上がり数が上回っていた。規模別指数では小型株指数はプラスだった。押し目買い意欲の強さも意識されており、中国に対する過剰反応も沈静化する可能性はある。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き60万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り620万株、買い560万株、差し引き60万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月25日(火):520万株の売り越し
8月26日(水):550万株の売り越し
8月27日(木):40万株の買い越し
8月28日(金):310万株の買い越し
8月31日(月):330万株の売り越し
■前場の注目材料
・中国政府、上場企業に株主への積極配当を通知
・東芝<6502>、異例の決算再延期、不適切会計の疑い10件
・4-6月の国内旅行消費額18.3%増、伸び最大
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4-6月期法人企業統計調査(法人季報)
<海外>
・10:00 中・8月非製造業PMI(政府版)(7月:53.9)
・10:00 中・8月製造業PMI(政府版)(予想:49.7、7月:50.0)
・10:30 豪・4-6月期経常収支(予想:-159億豪ドル、1-3月期:-107億豪ドル)
・10:45 中・8月財新製造業PMI確定値(予想:47.1)
・10:45 中・8月財新総合PMI(7月:50.2)
・10:45 中・8月財新サービス業PMI(7月:53.8)
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