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後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株にシフト、短期割り切りスタンス

注目トピックス 市況・概況

13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・中小型株にシフト、短期割り切りスタンス
・ドル・円は119円90銭付近、日経平均のマイナス圏推移でドルじり安
・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>が日経平均を約90円押し下げ


■中小型株にシフト、短期割り切りスタンス

日経平均は反落。172.00円安の18266.67円(出来高概算10億9000万株)で前場の取引を終えた。12日の米国市場は上昇していたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の18355円だった。そのほか、原油先物相場の下落影響もあり、シカゴ先物にさや寄せする格好からの利食い優勢で始まっている。

その後もじり安基調が続く中、上海市場が弱含みで始まったこともあってか、18300円を下回っての推移に。セクターでは鉱業、銀行、輸送用機器、保険、石油石炭、情報通信、ゴム製品、不動産などが軟調。一方で、空運、水産農林、金属製品、その他製品、建設、繊維、陸運などがしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数の弱さが目立つ一方で、小型株指数はプラス圏での推移に。

日経平均は5日線レベルでの攻防をみせている。ボリンジャーバンドでは+1σを下回っており、心理的には抵抗として意識されやすい。足元では5日線の切り上がりに沿ったリバウンドをみせていたこともあり、同線を割り込んでくるようだと、売り仕掛け的な流れにも向かいやすい。円相場は1ドル119円台後半と、円高傾向にあることも手掛けづらくさせている。

物色の流れとしては中小型株にシフトしやすい。決算や業績修正などを手掛かりとした物色が目立っているほか、テーマ株の循環も続いている。日経平均はこう着が続くことで指数連動性の薄い銘柄に個人の資金が向かいやすいが、資金の逃げ足の速さも目立つため、短期割り切りスタンスといったところ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は119円90銭付近、日経平均のマイナス圏推移でドルじり安

ドル・円は119円90銭付近で推移。日経平均株価がマイナス圏で推移したことが嫌気された。

ドル・円は朝方120円08銭をつけた後は、国内株安を意識したドル売りが観測されている。120円以下には個人のドル買い興味が残されているが、119円60銭以下ではストップロスのドル売りが執行されるとの見方が出ており、ドル続落に対する警戒感が高まっている。

一方、中国の9月貿易収支が発表されたが、市場反応は限定的だった。ただ、国内株が軟調に推移しており、リスク選好的なドル買い・円売りが増える状況ではないとみられる

ランチタイムの日経平均先物が引き続きマイナス圏で推移していることから、ドル・円は午後も下落方向とみる。

12時26分時点のドル・円は119円90銭、ユーロ・円は136円26銭、ポンド・円は183円65銭、豪ドル・円は87円71銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・Fリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>が日経平均を約90円押し下げ
・一部証券会社の引き下げでホンダ<7267>、トヨタ<7203>軟調
・原油安で空運が上昇率トップ


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 独・9月生産者物価指数(8月:前年比-1.1%)
・15:00 独・9月消費者物価指数改定値(前年比予想:0.0%、速報値0.0%)
・15:00 英・9月消費者物価コア指数(前年比予想+1.1%、8月:+1.0%)



<SY>

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