19日の米国市場ダイジェスト:ダウは14ドル高、軟調な企業決算や原油相場が重し
[15/10/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは14ドル高、軟調な企業決算や原油相場が重し
NYダウ ナスダック
終値 :17230.54 終値 :4905.47
前日比:+14.57 前日比:+18.78
始値 :17209.43 始値 :4873.54
高値 :17235.95 高値 :4915.49
安値 :17129.19 安値 :4865.83
19日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は14.57ドル高の17230.54、ナスダックは18.78ポイント高の4905.47で取引を終了した。中国の7-9月期国内総生産(GDP)が6年ぶりの低水準となり、世界経済の減速懸念が拡大したことから売りが先行。10月NAHB住宅市場指数が予想を上振れたものの、主要企業決算に冴えない内容が続いているほか、原油相場の下落でエネルギーセクターに売りが広がり、上値の重い展開となった。セクター別では、不動産や小売が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
原油相場の下落を受けて、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。投資銀行のモルガン・スタンレー(MS)は決算内容が嫌気され、下落。一方で、ダイエット・プログラムなど健康サービスのウェイト・ウォッチャーズ(WTW)は、米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏による10%の株式取得が報じられると、前日比100%を越す大幅上昇となった。独大手行のドイツ銀行(DB)は経営陣の刷新と事業再編計画を発表し、買われた。
ITサービスのIBM(IBM)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、一株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は119円50銭、SF連銀総裁利上げ支持&良好な住宅指標でドル上昇
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、119円26銭から119円56銭まで上昇し、119円50銭で引けた。中国の7-9月期国内総生産(GDP)が金融危機以来の低い伸びにとどまったことを警戒し、リスク回避のドル売り、円買いが強まった。その後、米国の10月NAHB住宅市場指数が10年ぶりの高水準となったことや、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が早期の利上げに言及したため、ドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは、1.1344ドルから1.1306ドルまで下落し、1.1327ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測を受けたユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、135円09銭まで下落後、135円44銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.5491ドルから1.5459ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9544フランから0.9575フランへ上昇した。
■NY原油:反落で45.89ドル、イラン・中国をめぐる需給思惑で売り
NY原油は反発(NYMEX原油11月限終値:45.89↓1.37)。46.62ドルから45.85ドルまで下落した。イランの核開発問題を巡る最終合意が18日に発効。今後、イランが核開発の制限を始め、欧州連合、米国はイランに対する経済制裁の解除に向けた準備を開始する状況となり、制裁解除後のイラン原油増産思惑が売り材料になった。
また、19日発表の中国の7-9月期GDPが7%を下回り、6年半ぶりの低水準を記録。経済減速が一段と鮮明になったとの見方から、原油需要の先行き後退懸念も売りにつながった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.15ドル +0.030ドル(+0.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 32.31ドル -1.640ドル(-4.83%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.85ドル +0.670ドル(+0.36%)
インテル(INTC) 33.59ドル +0.550ドル(+1.66%)
アップル(AAPL) 111.73ドル +0.690ドル(+0.62%)
グーグル(GOOG) 666.10ドル +3.900ドル(+0.59%)
フェイスブック(FB) 98.47ドル +0.930ドル(+0.95%)
キャタピラー(CAT) 69.27ドル -0.410ドル(-0.59%)
アルコア(AA) 9.42ドル -0.130ドル(-1.36%)
ウォルマート(WMT) 58.85ドル -0.040ドル(-0.07%)
スプリント(S) 4.41ドル +0.115ドル(+2.68%)
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