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後場に注目すべき3つのポイント〜冷静に押し目を狙いたいところ

注目トピックス 市況・概況

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・冷静に押し目を狙いたいところ
・ドル・円は119円51銭付近、材料難で高安わずか10銭の値幅
・前日上昇の目立った建設株反落、大和ハウス<1925>、清水建<1803>など反落


■冷静に押し目を狙いたいところ

日経平均は反発。52.03円高の18183.26円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えた。19日の米国市場が上昇するなか、シカゴ日経225先物は大阪比140円高の18270円をつけており、これにさや寄せする格好から始まった。しかし、寄付き直後につけた18253.13円が高値になるなど、その後はこう着感の強い展開となっている。前引け間際には先物主導で上げ幅を縮めており、前日比変わらず水準に。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、過半数を占めている。規模別指数は大型株指数のみがプラス。セクターでは情報通信、銀行、繊維、海運、保険が上昇。半面、建設、石油石炭、非鉄金属、鉱業、ゴム製品、不動産が冴えない。KDDI<9433>、ソフトバンクグ<9984>が日経平均を支えている。

日経平均は通信株の上昇に支えられている。一方で建設株が軒並み下げに転じるなど、日経平均はプラス圏での推移ながらも地合いは悪く、ポジションは取りづらい状況であろう。中小型株も物色対象が定まらず、日替わり的な商いが中心の中、ジャスダックが小幅に上昇する半面、マザーズ指数の弱さが目立つ。

もっとも、中小型の動きをみても、これまで強かった銘柄等は当然の一服の流れではある。参加者が限られているなかでは調整幅も大きくなりやすく、心理的に不安定に映るだろう。冷静に押し目を狙いたいところであろう。業績上振れ観測の日東電<6988>も買い先行後は伸び悩んでおり、買い一巡後の押し目を狙った方が良さそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は119円51銭付近、材料難で高安わずか10銭の値幅

ドル・円は119円51銭付近で推移。前日海外市場で119円26銭まで下げたが、東京市場では119円半ばでもみあいが続いた。日経平均株価が上げ幅を縮小したが、中国株は反転の気配を見せたことで、日本、中国の株安に対する警戒感は高まっていないようだ。

ドル・円は午前中の取引で119円45銭から119円55銭で推移。値幅は高安わずか10銭にとどまった。ドル売り、ドル買いのどちらにしても手がかりが乏しいため、限定的な値動きとなった。

ランチタイムの日経平均先物は伸び悩んでいるほか、米ダウ先物が時間外取引ではマイナス圏で推移していることから、ドル・円は午後の取引でももみあいが続きそうだ。

12時40分時点のドル・円は119円51銭、ユーロ・円は135円46銭、ポンド・円は185円00銭、豪ドル・円は86円77銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>が日経平均値上がり寄与上位
・前日上昇の目立った建設株反落、大和ハウス<1925>、清水建<1803>など反落
・業績観測が伝わっている日東電工<6988>は上げ幅縮小


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00 甘利経済再生相会見

<海外>
・15:00 スイス・9月貿易収支(予想:+32.7億フラン、8月:+28.6億フラン)
・15:00 独・9月生産者物価指数(前年比予想:-1.8%、8月:-1.7%)



<FA>

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