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後場に注目すべき3つのポイント〜商い少ないなか、原油価格に振らされる展開に

注目トピックス 市況・概況

26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・商い少ないなか、原油価格に振らされる展開に
・ドル・円は118円14銭付近、日銀追加緩和への期待でドル118円を維持
・業種別では水産・農林業がプラス、医薬品は小幅な下げ


■商い少ないなか、原油価格に振らされる展開に

日経平均は大幅反落。前日比310.94円安の16799.97円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。米国株の下落や、時間外で原油価格が1バレル30ドルを割り込んだことなどが嫌気されて、先物市場では225先物が一時500円安ときつい下げとなる場面が見られた。

業種別では水産・農林以外のセクターが下落。とりわけ、原油価格の下落が影響して鉱業が弱いほか、海外の銀行株が売られたことなどから銀行セクターもさえない。ただ、東証一部の売買代金は9320億円と1兆円台を割り込んでいる。明日まで米FOMCが開催されることや週末の日銀金融政策決定会合に対する追加金融緩和実施への思惑から積極的な売り仕掛けは手控えられている。

時間外での原油価格下落は一服しているが、上海総合指数は前日比1%超下落とアジア市場は総じてさえない。日経平均は17000円で値固めすることなく大台をあっさりと割り込んだことから下げトレンド継続を警戒する投資家は多い様子。短期的には売られすぎと見えても、週足、月足チャートを見るとそれぞれ節目(月足では24ヶ月移動平均線、週足では昨年来安値)を下抜けていることから中長期的には調整継続と言えよう。せめて24ヶ月移動平均線17506円を1月末の段階で回復できればトレンド悪化懸念が和らぐのだが。

(株式部長 村瀬智一)


■ドル・円は118円14銭付近、日銀追加緩和への期待でドル118円を維持

ドル・円は118円14銭付近で推移。原油安で日本株は軟調だが、日銀による追加金融緩和への期待感から、円売りのフローが観測された。

ドル・円は朝方118円36銭を付けた後、原油安や米株安を受けた日経平均株価の下落で、ドルは118円02銭まで値を下げた。日経平均はその後もマイナス圏でもみあう展開だが、ドルは118円台を維持した。

ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続くものの、原油価格は下げ渋っているほか、上海総合指数は下げ幅を縮小しているため、ドルは午後の取引も下値は堅そうだ。引き続き、追加緩和期待で118円を維持できるか注目したい。

12時33分時点のドル・円は118円14銭、ユーロ・円は128円20銭、ポンド・円は168円14銭、豪ドル・円は82円17銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・業種別では水産・農林業がプラス、医薬品は小幅な下げ
・Fリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>が日経平均を約73円押し下げ
・投資判断引き上げの九州電力<9508>、目標株価引き上げの住友大阪<5232>しっかり


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・16:00 スイス・12月貿易収支(予想:+29億フラン、11月:+31.4億フラン)



<SY>

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